年齢とともに歯がずれる!?40代で歯が気になりだした……
40代になると、歯周病の罹患率が上がり、それが原因で歯が動いて歯並びが崩れることがあります。また、歯周病ではない人も、40代になると咬耗が進んで噛み合わせが変化し、荷重負担を担っている歯が動きやすくなったり、埋まっている親不知に押されて歯が移動しやすくなったりと、さまざまな要因が重なって歯が動きやすくなります。
大人の矯正したほうがよいの? メリットとデメリットは?
メリット
・自分で歯並びを治したいという目的意識を持って治療に臨むので、治療に協力的(歯磨きをしっかりする、痛みに耐えるなど)。
・歯並びを治すことでよく噛めるようになる。
・歯並びを治すことで見た目も気持ちも若返る。
・歯並びがよくなることで歯みがきがしやすくなり、お口の健康の維持や管理がしやすくなる。
・経済的に安定していることが多いため、途中で断念することが少ない。
デメリット
・若い人と比べて歯の動きが遅い。
・若い人より矯正装置に慣れるのに時間がかかる。
・若い人より痛みがでやすい。
・歯茎が下がったように見える現象が起きやすい(ブラックトライアングル)。
・若い人と比べて歯に被せ物をして治療されている人が多く、治療の妨げになりやすい。
歯科矯正にはどんな種類があるの? 自分に合った治療法は?
歯の矯正には、歯列全体を矯正する全体矯正と、気になる部分だけを治す部分矯正があります。
さらにその中にも、一般的に知られた矯正装置を使うブラケット矯正や、装置が外から見えにくいように歯の裏側につける舌側矯正、マウスピースを使ったマウスピース矯正(インビザラインなど)、セラミックなどの被せ物を使った部分矯正など、いろいろな治療方法があります。
一見、部分的な歯並びの問題に見えても全体を治さなければいけない場合があったり、衛生的で目立ちにくく人気が高まっているマウスピース矯正は、被せ物やインプラントがある人には適している反面、装着時間が長い(1日22時間)ので大変な部分もあります。
自分の希望を伝えた上で、最終的な治療方法の判断はプロである歯医者さんに委ねましょう。
子どもの時や若い時に行うものというイメージの強い矯正治療ですが、矯正治療に年齢制限はありません。年齢によるデメリットもありますがメリットもたくさんありますし、治療によって歯並びがきれいになれば他の部分もきれいにしたいというポジティブな願望が生まれ、見た目も気持ちも若返って前向きになれるでしょう。40代からの矯正、今からでも遅くありませんよ!
迷ったらまず矯正歯科の先生にアドバイスを受けてみませんか?
監修:はなみずき通り歯科・矯正歯科
https://hanamizukist-dc.com/
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