家計管理しているのは夫?妻?アンケートから分かる「お隣さんの家計事情」とお金を貯めやすい家計管理の方法

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 家計管理しているのは夫?妻?アンケートから分かる「お隣さんの家計事情」とお金を貯めやすい家計管理の方法

2020.09.08

こんにちは。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。突然ですが、みなさんのご家庭では家計を管理しているのはどなたですか? それぞれのご家庭で様々な家計管理をされていらっしゃると思いますが、今回は「みなさんの家計管理の方法」についてアンケートの結果からひも解いてみましょう。それぞれの家計管理の方法に合わせたアドバイスも紹介しますので、今後の家計管理について考えるきっかけにしてみてくださいね。

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もくじ

家計管理をしているのは誰?
それぞれの家計管理の特徴は?
妻が家計を管理している場合のメリット&デメリット
パートナーまたは家族が家計管理をしている場合のメリット&デメリット
夫婦別々で管理している場合のメリット&デメリット
夫婦で分担している場合のメリット&デメリット
お金を貯めやすい家計管理の方法は?
一番危険なのは家計管理をしていない世帯

家計管理をしているのは誰?

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家計管理を主担当でしている人は誰ですか? saitaの読者アンケート結果をみるとダントツの1位は「妻」が家計管理を行っていました。全体の約58.3%にあたります。
続いて第2位は「パートナーや家族」です。旦那さまなど同居されているご家族が家計管理を行っているという人は全体の約23.6%。
夫婦別々に家計管理をしている人は、全体の約6.9%、夫婦分担制(全体は夫、妻は食費など分担)で家計管理をしている人は約8.3%、そもそも家計管理をしていないという人も約2.7%いました。
アンケートの結果と比べてみて、皆さんの家計管理の方法はいかがですか?
ちなみにわが家では私が家計管理をしているので、今回のアンケートの第1位の皆さんと同じ結果でしたよ。

それぞれの家計管理の特徴は?

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家計管理の方法は、上記の結果の通り各家庭によって様々なのですが、それぞれの家計管理の特徴と、メリット・デメリットについて簡単に紹介します。

妻が家計を管理している場合のメリット&デメリット

妻がひとりで管理している家計の特徴としては、夫婦の収入を一元的に妻が管理することで、お金の全体が把握しやすいという特徴があります。

メリットとしては、夫の収入についても妻が管理することで、家計全体の使途不明金が発生しにくいことが挙げられます。

デメリットとしては、妻がひとりで家計管理の負担を背負うことが挙げられます。
特に、夫が浪費家の場合、夫の浪費のカバーを妻がひとりでしなくてはならず、妻ばかり我慢を強いられるという不満が募ることがあります。

パートナーまたは家族が家計管理をしている場合のメリット&デメリット

パートナー、または家族が家計管理をしている家計の特徴としては、主に夫が家計管理を担うため、妻が家計管理をしている場合と同様、家計の全体を把握しやすいという特徴があります。

メリットとしては、夫婦のどちらかが一元的に家計を管理することで、妻が管理している場合と同様に使途不明金が出にくいことが挙げられます。

デメリットとしては、家計管理に関心がない妻だと、妻の浪費に夫が翻弄されやすい点が挙げられます。夫がやってくれているからと安心していたら、実は十分な貯蓄ができていないことがあとから分かったというケースも多くみられます。

妻が管理している場合と同様に、どちらか一方だけが家計を管理すると、管理する人の家計管理力に大きく左右されるリスクがあります。

夫婦別々で管理している場合のメリット&デメリット

収入が高いご夫婦に見られる特に多いのですが、夫婦別々に家計管理を行っているというケースも。

メリットとしては、互いのお金の使い方に干渉されないため、どちらかが我慢を強いられることが少なく、夫婦それぞれがお金を使える自由度が高いことが挙げられます。

デメリットとしては、夫婦がそれぞれにしっかり家計管理ができていればよいのですが、互いに好き勝手に使ってしまい散財してしまうリスクが高いことが挙げられます。

特に、間もなく老後を迎える時期に夫婦そろって散財してしまうと、老後の資金が大きく不足することになります。教育費など大きな支出にも対応しにくいことがあります。

夫婦で分担している場合のメリット&デメリット

家賃の支払いは夫、食費の支払いは妻など支払いをそれぞれで分担しながらやりくりする夫婦分担制の家計管理をしている方も見られます。

夫婦分担制の家計管理のメリットは、自分が管理している支出だけをしっかり管理すればよいため、お互いの家計管理の負担が少なく済むことが挙げられます。

お金に関して夫婦で話し合いの場をもつなど、夫婦で情報を共有することができれば、共通した目標も持ちやすくなる点もメリットとして挙げられます。

デメリットとしては、夫婦で価値観が違う場合に、衝突が起きやすくなる点が挙げられます。

お金を貯めやすい家計管理の方法は?

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私は日頃から家計簿・家計管理アドバイザーとして様々な家計のご相談をお引き受けしていますが、お金が貯めやすい家計管理の方法は「夫または妻のどちらかが一元的に家計管理をする方法」だと考えています。

夫婦で別々に家計を管理している方も最近は多く見られるようになりましたが、やはり夫婦そろって浪費を繰り返し、互いに貯金がないという方が多く見られます。

貯金がなくても生活できると気楽にとらえられるのも若いうちだけ。

子供が大きくなり教育費の負担が増大した場合や、どちらかに健康上の問題が生じた場合、間もなく老後を迎えることになり夫婦そろって収入が減ることが予測される場合など、のちのち大きな問題に発展するケースが多いのです。

今回のアンケートの結果では全体の約82%が「夫または妻または家族」が一元的に家計を管理していることが分かりましたので、家計管理の方法として貯めやすい方法をとっている方が多いことが分かります。

しかし、貯めやすい家計管理を行っているにも関わらず「お金が貯められない」という方も多くいらっしゃいますので、個々の家計管理力がしっかりとしていない場合が多いとも考えられます。

「夫または妻または家族」が家計管理をしているにも関わらず、貯金ができない時は根本的な家計の問題を抱えていることがありますので、注意しましょう。

一番危険なのは家計管理をしていない世帯

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今回のアンケートでも約2.7%の方が「そもそも家計管理をしていない」と回答していました。

実は若い世帯の方ほど家計管理の重要性に気が付かず「お金が足りなければ稼げばいい」と安易に考えがちなのです。しかし、実際には子供が大きくなるにつれて教育費が増えると、稼ぐだけでは対処しきれない大きな赤字がでるようになる世帯の方が多く見られます。

実際に、若いうちに好きなようにお金を使っていた結果、自己破産や借金まみれになってから初めて家計管理の重要性に気が付きご相談に見える50代の方が増えています。間もなく老後を迎える時期に、自己破産や借金を迎えるようなことのないよう、若い方ほど気を付けて家計を管理してほしいものです。

「お金のことはよく分からないから」と後回しにしていると、あとから大きなしわ寄せがやってきます。今回のアンケートの結果をもとに、家計管理の基本的な在り方をぜひ見直してみてくださいね。

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

あき

あき

東京都在住。夫、子供3人の5人家族。家計簿&家計管理アドバイザー。 節約主婦として日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「人生レシピ」フジテレビ「バイキング」などに出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他。 もともとは超がつくほどの現金主義だが、最近はほぼ全額キャッシュレス決済。ポイ活や家計簿アプリにも詳しい。

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