保険で貯金ができるってホント?
学資保険や終身保険など、解約返戻金、祝い金、満期保険金などがある保険を貯蓄代わりに利用している人も多いのではないでしょうか。
でも、このような貯蓄性のある保険は実は保険料が高額になりやすいのです。
仮にお子さんが0歳、契約者の年齢30歳、受け取り金額を200万円前後の学資保険の例で試算をしてみましょう(※1)。
<学資保険A>
受取金額200万円
■10年払いの場合 月々の支払額 約15,800円
■18年払いの場合 月々の支払額 約9,000円
<学資保険B>
受取金額210万円
■11歳までに支払いの場合 月々の支払額 約15,200円
■17歳までに支払いの場合 月々の支払額 約10,200円
一般的にお子さんの年齢が0歳に近く、契約者の年齢が若いほど保険料は安くなります。さらに、払込期間が短いほど返戻率が高くなりますが、月々の払込金額は高くなります。
学資保険は、お子さんが小さいうちなら「これぐらいの金額なら」と気軽に始めやすいのですが、お子さんが大きくなるにつれ支払いが苦しくなることも考えられる金額です。
※1 筆者が任意の保険を選択し、記載の条件で試算を行った場合。保険の内容によって実際の金額は異なります。
保険で貯蓄はした方がいい?
解約返戻金、祝い金、満期保険金付きの保険に加入することで保険を貯蓄がわりにすることは可能ですが、このようなタイプの保険は途中解約をすると元割れすることが多いという特徴があります。
また、このような貯蓄性のある保険は、昔は返戻率の高い商品もあったのですが今は少なく、100%以上の返戻率であっても、銀行口座に預けるよりは多少良いという程度にしかならないことが多々あります。
途中解約するリスクや、長期間使えない貯蓄ができることで別の支払いに金利の高いローンなどを組まざるを得ないリスクを考えると、貯蓄性の保険が必要でないケースもありますので、ご自分のご家庭の事情をよく検討しましょう。
保険に加入しない貯蓄法
貯蓄性のある保険に加入しないで貯蓄をする方法としては以下のような方法があります。
1)iDeco(イデコ)を利用する
個人型確定拠出年金を利用して貯蓄をするという方法もあります。
元本を下回る可能性もありますが、上回る可能性もあります。
税制上のメリットもあります。
2)積立NISAを利用する
iDeco(イデコ)と同様に、元本を下回る可能性もありますが、上回る可能性もあります。
新規投資額で年間40万円は非課税となります。最長20年間非課税となりますので、40万円×20年で最大800万円の非課税枠があります。
3)国債などの債権を購入する
個人向け国債などの債権を購入するという貯蓄法もあります。
一般的な銀行口座の預金金利よりは多少よい金利で購入することができます。
個人向け国債なら、1万円から購入でき元本割れのリスクがありません。
4)金利のよい銀行口座を選択する
一般的な銀行口座の金利は低金利時代の今は微々たるものですが、いくつかの銀行口座では一般的な金利を上回っています。
国債などを購入する方法もありますが、国債よりも金利のよい銀行を利用するのもよいでしょう。
このように、保険に加入しなくてもできる貯蓄法はいくつかありますので、ご自分に合ったやり方を選択してくださいね。
個人的には、投資や国債に興味がないのであれば、貯蓄用の銀行口座だけは金利をしっかりチェックするという方法が簡単でオススメです!
文/あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)
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