家事時間を大幅削減するポイントは割り算にあり!「家事の割り算」で暮らしのプチストレスがなくなる

家のこと

2020.10.26

「時間を貯める」という概念を提唱する『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さん。無理しない家事で幸せな毎日のアイデアを発信しています。時間があるときの一工夫が、むだな工程をカットできるので、将来の手間をカットすることにつながり、時間を貯めることにつながります。 今回は、暮らしのプチストレスを解決するためのヒントである「家事の四則演算」から、「家事のわり算」について教えてもらいました。

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「家事のわり算」とは?

暮らしの中のプチストレスをなくすためには、4つの公式「家事の四則演算」に当てはめるとすんなり答えを導き出すことができます。これまで「家事のたし算」「家事のひき算」「家事のかけ算」について紹介してきましたが、最終回の今回は「家事のわり算」です。

「家事のわり算」とは、工程を分解して時短につなげるテクニック。工程というのは「動き」のことです。

たとえば、サラダ作りをイメージしてみてください。サラダを作るというのは「(サラダを)作る」という1工程の動きと捉えがちです。でも実際は、材料を準備するだけでも、人によってはこれだけ動きがあるかもしれません。

【材料を準備する動き】
①冷蔵庫を開ける
②調味料を出す
③冷蔵庫を閉める
④調理台へ運ぶ
⑤冷蔵庫へ移動する
⑥野菜室を開ける
⑦野菜を出す
⑧冷蔵庫を閉める
⑨調理台へ運ぶ

材料の準備を終えると、「野菜を洗う」「切る」「ドレッシングを作る」「盛りつける」というような動きに続いていきます。

普段、私たちはこうした「動き=工程」に目を向けることはありません。でも、細かく分解して考えると、むだな動きや改善したほうがいいポイントが見えてきます。

ポイント① むだな動きはカットしよう

先ほどの「材料を準備する」を思い出してみてください。

なんと、材料の準備だけで9回もの動きが必要でした。これをもっと楽にするためには、むだな動きをカットすることが大切です。

むだな動きにはいろいろあります。見分けるためのポイントの一つが「同じ動きを何度もしている」こと。

上の工程では「冷蔵庫への移動」「冷蔵庫を開ける」「冷蔵庫を閉める」「調理台へ運ぶ」といった動きが複数回登場していますよね。これがサインです。

移動や開け閉めを減らすためには、1回で運べるようにしてしまいます。たとえば、冷蔵庫の横にかごを用意しておく。そして、必要な材料をかごに入れて一気に運ぶ。すると、こんなふうに縮めることができます。

①冷蔵庫を開ける
②調味料を出す
③野菜室を開ける
④野菜を出す
⑤冷蔵庫を閉める
⑥調理台へ運ぶ

9回の動きが6回に減りました。小さなことに思えるかもしれませんが、動きが多くなればなるほど、人は作業を億劫に感じそれがプチストレスになります。だからこそ、動きを減らしていくのが鉄則です。

ポイント② 時間カットの鉄則は「迷う・悩む・探す・調べる時間」をなくすこと

一つひとつの動きを見ていくと、むだな時間が見えてきます。

むだな時間というのは「迷う・悩む・探す・調べる」という時間です。

たとえば「サラダを作る」という作業の中に「ドレッシングを作る」という動きがあります。

「今すぐドレッシングを作ってください」

そう言われたら、あなたはどうしますか? 「レシピを調べる」という時間を作ることはありませんか。もちろん、はじめてのドレッシングに挑戦するなら構いません。でも、前に作ったレシピを調べ直す作業は、手間でむだに感じませんか。

上に書いた4つのむだ時間は、いずれも頭の中で行うものです。これは、手を止めます。
手が止まるとその分作業は遅くなっていく。当たり前のことですが、意外とこのむだ時間を見落としている人は多いものです。

では、どうすればいいのか。調べる時間をなくす方法を考えてみましょう。たとえば、ドレッシングに使う調味料の比率をメモしてキッチンに貼っておく。あるいは、そもそも手作りドレッシングをやめる。

こんなふうに、暮らしの中には、見落としているだけで効率化できるポイントがたくさんあります。「家事のわり算」は、暮らしの中のむだな動きや、むだな時間に気づくために使えるヒントなのです。

 

 

いかがでしたか? いつもの家事の動きを細かく分解して、むだな動き・むだな時間を見つけてみてください。きっと、気づかないうちに蓄積されていたプチストレスが解消されるはずですよ。

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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