お年玉を上げる予定の人が減少!?
今年の年末年始は、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、帰省を控えるよう呼びかけられたりと、例年とは違った過ごし方になる人が多い中、住信SBIネット銀行が口座を保有する全国のユーザーを対象に行った「お年玉に関する意識調査」によると、「お年玉をあげる予定がある」と答えた人は61.4%と、前年調査(67.8%)から減少していることがわかります。今年は帰省を取りやめ、自宅でゆっくりする人が多く、甥や姪にお年玉をあげる人が減少していることが要因となっています。
お年玉の悩み
- 今年は渡すタイミングに困る
- 現金で渡すのかどうか
- 収入が減ったのに金額を減らせない
- 世間の相場がわからない
- 何歳まであげるのか
- 年齢によって額に差をつけるべきか
- 甥、姪の名前や年齢がわからなくなる
- 未就学児へのお年玉をどうするか
- 新札をなかなか用意できない
- 昔ほど喜んでくれない
お年玉支出の相場は?
新型コロナウイルスの影響で経済状況は冷え込み、今年の世帯年収が去年より減った人は3割強にのぼると言われています。一方、お年玉の金額帯を見ると、例年と変わらない結果となっており、中学生以上だと10,000円以上が多数派となっています。世帯年収が減少し、懐事情が厳しくなってもお年玉はなかなか削りにくいという「現実」が垣間見えます。
お年玉にもキャッシュレス化の波?
今年は帰省や親せきが集まる機会を控える傾向にあり、直接会ってお年玉を渡す機会がない中、みなさんはどのようにお年玉を渡しますか?
2021年のお年玉の渡し方1:郵送
現金を郵送するには、郵便局窓口で「現金封筒」を購入します。サイズは定形郵便サイズと豪華な水引きの付いたのし袋も入り大型サイズ(縦約21.5センチ、横約14センチ)の2種類あり、封筒の価格はいずれも21円でそれにプラスして郵送代がかかります。賠償額は最高50万円。郵便ポストへの投函はできず、すべて窓口での手続きが必要です。
現金を贈るほか、図書カード・クオカードのような金券・商品券を検討する人も。
2021年のお年玉の渡し方2:キャッシュレス
1:振込
子どもの銀行口座または、その親の口座を前もって聞いておき、お年玉の金額を振込んでおきましょう。
2:スマホQR決済 (PayPay・LINE Pay、d払い、楽天Payなど)
一例ですが、PayPayは送金する際に、PayPay IDや携帯電話番号、相手が表示しているQRコードが必要で、メールでリンクを送ってからの送金となります。LINE Payは、LINEの「友だち」アカウントにメッセージでそのまま送金することができます。すでにユーザーの多いLINE Pay が使い勝手がいいかもしれません。
キャッシュレスのメリット
- 新札の用意をしなくていい
- ポチ袋を用意しなくていい
- 履歴が残り、誰にいくらあげたか(もらったか)がわかりやすい
- スマホQR決済の場合、手数料がかからない
キャッシュレスのデメリット
- なんとなく味気なく感じる人も……
- スマートホンやパソコンの操作に慣れていない人は向かない場合も……
みなさんが毎年抱えていた悩み、今年だからの悩みなどお年玉を取り巻く事情をいくつかご紹介しました。今年の年末年始は親戚が一堂に会するような場を控える傾向にあり、この機会にお年玉はキャッシュレス化が進む可能性があります。今まで新しいものを取り入れることに二の足を踏んでいた人も、キャッシュレスに一歩踏み出すいい機会になるかもしれません。
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