親の感染リスクになることは避けたい
『おやこのくふう』が2020年12月14日〜12月17日に行った調査の中で、例年であれば年末年始の帰省を予定していた家庭に、2020年の年末年始の帰省状況について聞いたところ、「帰省しない」が44.3%、「帰省する」が23.3%となる一方で「まだ決まっていない」が32.4%を占めました。
「帰省しない」理由として「帰省することで親にコロナが感染するのが怖いから」が1位。新型コロナウイルス感染症はとくに高齢者が重症化しやすいと言われていることから、親自身や子どもが祖父母の感染リスクになることを防ぎたいと考えている人が多いことがうかがえます。
また、このアンケートGoToキャンペーンの停止が一部地域ではじまり全国的に議論されていた時期であることから、「ニュースなどで移動しないようにと呼びかけているから」15.0%が、2位となりました。
帰省する人が気を付けるべきことは?
【帰省前】
「帰省する前は毎日検温をする」「帰省する前は会食しないなど普段より感染対策を心がける」などといった事前の健康管理、対策を徹底する家庭が3割を超えており、高齢の親がいる帰省先に感染源を持ち込まないことを心がけることが大切です。まずは自分自身と一緒に帰省する家族の健康をしっかり見つめていきましょう。
【移動時】
「帰省する」と決めている家庭が気をつけなければならないのが、移動時です。公共交通機関を使う場合は、不特定多数の人とともに乗り物にのるため、感染のリスクがやや高まります。まずは「移動時はマスクをする」こと。そして、いろんな場所を触る機会も圧倒的に増えるため、移動時もこまめな手洗い、アルコール消毒が欠かせません。また、公共交通機関は使わず、家族での「移動は車にする」人も多いようです。移動時の感染対策を徹底しようとしていることがわかります。
【帰省したら】
いざ帰省をしたら、どのようにするのが適切なのでしょうか。「実家での食事の時はなるべくしゃべらない」「換気をする」「なるべく距離を保つ」「帰省先での外出や外食をしない」といった対策があげられます。そのほか「食事をせずに家に帰る」といった意見もあり、年末年始イベントの要である食事による団らん場面においては、感染対策の徹底に難しい面があることがわかります。
オンライン帰省も1つの選択肢
今年は帰省しないという選択をした場合、ただ帰らないだけでは寂しいので、それに代わるアクションを起こし、普段なかなか会えない祖父母と子どもがコミュニケーションをとれるようにしたいですね。
一番人気なのが「オンラインビデオ通話でコミュニケーションをとる」次いで「電話でコミュニケーションをとる」「年賀状を送る」といった使い慣れたツールも根強い模様。
実際に顔を見て話せる「オンラインビデオ通話」というコミュニケーションツールは、コロナ禍をきっかけに今年1年の間で祖父母世代にも浸透している模様です。
オンラインのビデオ通話で楽しめることをご紹介します。
オンライン百人一首(カルタ)大会
それぞれの場所に百人一首(カルタ)を用意し、祖父母が読み手、子どもたち側が取り手となって遠隔で大会を開催してみましょう。意外と楽しめるかも。
借り物競争的しりとり大会
カルタなど事前に用意が必要のないゲームがこちら。普通のしりとりがベースですが、必ず家にあるものをカメラの前に持ってくることを条件に付けくわえます。祖父母チームがお椀を持って「お雑煮」と言ったら「に」から始まる家の中にあるものをさがしてくるといった具合です。
離れていても一緒に食事
家族や親戚が集まって食べる豪華な食事は、帰省の楽しみの一つです。帰省できない代わりに、おせちやお肉といったものを贈り、ビデオ通話をつなぎっぱなしにしながら、それぞれの場所で同じものを食べて、共有感を高めることもいいかもしれません。
帰省する人、帰省しない人、それぞれの理由があると思いますが、帰省する場合は細心の注意を払うことが大切です。帰省しないことを選んだ人も、オンライン通話をすることで、近況報告をしたり、孫の成長を見せたりしてコミュニケーションを大事にしていきたいですね。それぞれの年末年始が健やかでありますように。
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