SNSで見た情報を丸ごと真似ても失敗する理由
便利な収納グッズを買っても片づかなかったり、元に戻しにくかったりした経験はありませんか? キッチンの収納見直しのヒントをお伝えする前に、大前提となるとても大事なことがあります。
それは、Web上にあふれるさまざまな収納方法を、丸ごと同じように真似してはいけないということ。家族構成や働き方、家の状態に自分の性格。こうしたライフスタイルの違いによって、自分に合う収納方法は変わります。
私自身がいろいろ試してわかったのは、収納のハウツーからヒントを得て、そこから自分の家や性格に合わせていくのが大切だということです。
この記事では、キッチン収納で使えそうな5つのヒントについて紹介していきます。
ヒント1 背の高いものを奥に配置する
1つ目のヒントは、背の高いものを奥に配置することです。
これは奥行きのある収納の場合に使えます。たとえば収納ケースに、乾物のような高さがバラバラのものを並べるときは、一番奥に背の高いものを、手前にかけて低くしていくことで、奥まで見通しやすくなります。
収納ケースの素材や色は好みで選んでください。ただし、注意したいポイントがあります。それは収納ケースの高さです。必ず浅型のケースを選んでください。背の高いケースを選ぶと、手前にあるものが見えなくなり、高さに合わせて並べた意味がなくなります。
ヒント2 賞味期限を見やすく置く
買いだめしたストック品を収納する場合は、賞味期限がわかりやすいように置くのがポイントです。画像では横向きに並べた場合の置き方を紹介しています。
なお、ヒント1のように手前から奥にかけて並べる場合は、賞味期限の表示が見えなくなります。ですから、収納ケースに入れる前に賞味期限を確認し、賞味期限が近いものを一番手前にするように気をつけましょう。
ヒント3 形を揃える
形を揃えるのも有効です。たとえば粉類や乾物類といったものは、袋の大きさが多種多様で片づけにくいです。理想的なのは、同じ形で同じ大きさの瓶などに詰め替えること。とはいえ、この方法は最初にお金がかかるし、引っ越しなどで環境が変わると買い直さなければいけなくなることも。
私自身も、短期間で引っ越すことが決まっていたので、収納ケースが買えずにいました。そこで、同じ大きさのジップ付き袋に、袋ごと入れるという方法を取っています。ひと手間かかりますが、とても探しやすくなりました。
ヒント4 見える場所にラベリングする
調味料などを探さないためには、中身がひと目でわかるようにする必要があります。このとき大切なのは、調味料や容器の向きです。同じ目線で見るのか、見上げるのか、見下ろすのか。それによって、どこにラベリングをするべきかが変わります。
たとえば、画像では調味料のストックを一番下の引き出しに入れてあります。通常、調味料は横からラベルが見えるようになっているので、この入れ方だとどこに何が入っているのか判断しづらくなります。
何度も取り出して確認する手間をなくすためには、キャップに調味料名を書いておくと便利です。
また、ふせんに調味料名を書いたものを用意しておくのも一案です。貼り変えるだけでいいので簡単ですよ。しかも、在庫がなくなったものがすぐにわかります。
ヒント5 かんたんに捨てられる仕切りを選ぶ
何も仕切りのない広い空間を使う。これは収納においてもっともむずかしいことです。だからこそ、仕切りが必要になります。
でも、収納ケースを購入すると、使えなくなったときの捨てる作業が大変。もし、自分に合った収納がわかっていなかったり、転勤族のご家庭だったり、引っ越しが確定していたりする場合は、一時的な方法として紙袋や空き箱を使うのがおすすめです。
こうした捨てられるものを収納ケース代わりにすることで、どこに何を置けばいいのか、また、大体どれくらいの大きさの仕切りが必要なのかがわかります。
ちなみに私が愛用しているのは、セリアのガゼットバッグです。口を開けて折り返していくと、こんなふうに引き出しの仕切りとして使うことができます。なおこの場所には、自治体指定のごみ袋を、サイズ別に立てていれています。袋に入ったまま置いていたときと比べて、とても取り出しやすくなりました。
ガゼットバッグは、野菜室や冷凍庫の収納などにも使えます。大切なのは、引き出しタイプで、上から見下ろす場所の収納に使うということ。それ以外の収納場所では使いにくいです。
キッチンの収納方法を見直せば、ご飯したくにかかる時間はきっと変わります。この5つのヒントを使って、ご自分に合った収納方法を見つけてみてくださいね。