夏のボーナスは何に使う?
株式会社ネストエッグが運営する自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」は、自社アプリユーザー向けに「夏のボーナス・お金に関する調査」を実施しました。
コロナ禍以後のお金に対する考え方(資産形成、消費スタイル、フィンテックサービス)の変化、夏ボーナスにおける「貯金」の変化 について調査が行われています。
そのうち、「2021年夏のボーナス概要」では、夏ボーナスの支給があったと回答した人は58%となっています。支給額は20万~40万円が27.3%と最多、以降「20万円未満(20.5%)」、「40~60万円未満(15.7%)」と続いています。
夏ボーナスの使い道は、「貯金・預金」74%が最多
夏ボーナスの使い道は、「貯金・預金」74%が最多となっており、「生活費の補填(31.3%)」、「ローンや借り入れの返済(22.7%)」、「投資(16%)」と続いています。
貯金・預金にあてる平均金額は276,778円。年代別では、20代、30代が20万円台、40代以上が30万円以上となっています。
コロナ禍前(2019年以前)と比較し、「貯金・預金」にあてる金額が増えた人は、20、30代が40代以上と比較し+10pt高くなっています。
■調査概要
2021年6月18日~6月21日に「finbee」に登録するユーザーに、インターネット調査で実施。
・有効回答数 1,528名 (内訳10代20名、20代380名、30代343名、40代395名、50代以上390名)
夏のボーナスの使い道で気になるポイントは?
今回の夏のボーナスの調査から、特に気になる結果は以下の点です。
1.コロナ禍の影響により、以前より貯蓄の優先度が上がっている
2.ボーナスの使い道として「生活費の補填(31.3%)」、「ローンや借り入れの返済(22.7%)」の割合が高い
以下詳しく解説します。
1.コロナ禍の影響により、以前より貯蓄の優先度が上がっている
本調査では、コロナ禍前(2019年以前)と比較し、「貯金・預金」にあてる金額が増えた人は、20、30代が40代以上と比較し+10pt高くなっているということから、特に若年層の「貯金・預金」への意識の高まりがみられたようです。
コロナ禍の影響で、雇用の継続に対する不安や、収入減に対する不安など、将来のお金の不安が特に若年層で高まったのではないかと推測できます。
2.ボーナスの使い道として「生活費の補填(31.3%)」、「ローンや借り入れの返済(22.7%)」の割合が高い
もうひとつ、気になる結果としては、「貯金・預金」74%が最多となっていますが、「生活費の補填(31.3%)」、「ローンや借り入れの返済(22.7%)」と、生活費や返済などにボーナスを充てる人の割合が高いことが挙げられます。
一方、ファッション、外食、旅行といった「娯楽」にボーナスを充てる人の割合はそれほど多く見られません。
コロナ禍の影響により「娯楽」が制限されているため、割合が少ないとも考えられますが、貯金、生活費、返済といった必要と思われるものにボーナスを割くと、娯楽にかけられるほどボーナスが残らないという人も多いのではないでしょうか。