教えてくれたのは……GSK・コンシューマーヘルスケアの陶山和明さん
「シュミテクト」などを販売するグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社のメディカル部門にて歯ブラシを担当。
GSK社にて新薬の臨床開発に携わった後、GSK・コンシューマー・ヘルスケアにてメディカル・アフェアーズ業務を行い、24年目。
歯ブラシを交換する目安
歯ブラシに関して何の知識もない筆者の場合、歯ブラシを交換するのは「なんか毛先が開いてきたな」と感じた時です。
幼い頃からそれが当たり前のように感じていたのですが、みなさんはどのタイミングで替えていますか?
陶山さんによると、歯ブラシを交換するのは1ヶ月が目安とのこと。
これは、歯ブラシの機能や衛生面を考慮した結果なのだそうです。
私は「毛先が開いてきたら」と考え、長くて3ヶ月ほど同じ歯ブラシを使っていることもありました……。
毛先が開き始めた歯ブラシを使用していると、汚れを落としきれず歯磨きの効果が薄れてしまうのだそうです。
毛先が1ヶ月経たずに開いてしまう原因
毛先が開き始めた歯ブラシでは、磨く効果が薄れてしまうことを教えていただきました。
しかし中には「すぐに毛先が開いてしまって1ヶ月ももたない」という人もいるかもしれませんね。
陶山さんによると、すぐに歯ブラシの毛先が開いてきてしまうという人は「磨き方に問題があるのかもしれない」とのこと。
よく子どもでは歯ブラシのヘッド部分を噛んでしまってすぐに毛先が開いてしまうこともありますよね。
大人の場合は「磨くときに力を入れ過ぎてしまう」というケースが多いのだそうです。
ブラッシング圧が強過ぎてしまうと、毛先がすぐダメになってしまうだけではなく、歯や歯ぐきを傷める原因にもなってしまうとのこと。歯磨きの際には、軽い力を心がけてブラッシングすると、歯や歯ぐきにも優しく、毛先も簡単には広がりません。
どうしても力が入り過ぎてしまう場合には、歯ブラシを鉛筆と同じ持ち方にしてみたり、ネック部分に弾力がある構造の歯ブラシを選んだりするのが良いそうです。
歯ブラシを衛生的に保つポイント
歯ブラシを衛生的に使うために、この他に私たちが気をつけるポイントはあるのでしょうか?
陶山さんによると、歯ブラシをきれいに保つためには使用後に流水でながしながらしっかり洗うことが重要なのだそうです。
子どもたちの使った後の歯ブラシを見ると、時々食べかすや歯磨き粉がついたままということがありますが、気をつけなければなりませんね……。
さらに、洗浄後にはヘッドを上にした状態で歯ブラシを立ててしっかりと乾燥させることも大切なのだそうです。
この時にほかの家族の歯ブラシと触れ合わないようにすることも忘れずに!
最近ネットショップなどでも見かけることの多い、紫外線で除菌ができる歯ブラシホルダーを取り入れるのもよいかもしれませんね。
歯ブラシは正しく使うことが大切
歯ブラシの交換時期や清潔に保つために大切なポイントをご紹介しました。
毎日口に入れるものなので衛生的に使うのは当然と思っていましたが、個人的には見直す点がいくつもあり反省しました。
お口の健康を維持するためにしている歯磨きなのに、衛生的に良くなかったり効率が落ちた歯ブラシを使ってしまっては本末転倒ですよね。
歯ブラシを正しく使って、きれいで健康な歯を守っていきましょう!
協力:シュミテクト(グラクソ・スミスクライン・コンシューマーヘルスケア・ジャパン)