部活や勉強で急に忙しい毎日……。中学進学前に知っておきたい「中1ギャップ」の乗り越え方

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 部活や勉強で急に忙しい毎日……。中学進学前に知っておきたい「中1ギャップ」の乗り越え方

2022.12.29

臨床心理士・公認心理師のyukoです。中学校へ進学すると、小学校までとは違う環境に慣れていかなければいけません。例えば、教科によって先生が異なる、授業のスピードが速くなる、友達との付き合い方が変わる等。このような、中学にあがって感じるギャップは「中1ギャップ」といわれています。注意しておきたい「中1ギャップ」の特徴と乗り越え方を考えます。

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中学1年生を取り巻く環境の変化

中学校にあがると、小学校までとは異なる学習環境・友人関係・教師との関係によって、適応が難しくなる子が増えてきます。
この時期の難しさは「中1ギャップ」といわれていますが、どのようなものなのでしょうか。

「中学になり、サッカー部に入ったA君。放課後は毎日、土日も行われるサッカーの練習、先輩との上下関係や同級生とのレギュラー争いに疲れていく。元々苦手だった算数が数学となり、次々と単元が進んでいく授業にも負担を感じるように…。」

厳しい顧問がいたり、レベルの高い部活に入ると放課後や土日の練習をこなさないといけなくなります。また、上下関係が厳しかったり、試合に出られるのがごく一部のメンバーに限られる部活もあります。

加えて、勉強面での負担も大きくなり、精神面・体力面ともに消費してしまう子も多いようです。

悩む女子学生出典:stock.adobe.com

また、「私立中学に進んだBちゃん。通学には1時間半かかり、平日は5時半に起きなければいけない生活。慣れない満員電車と初めての人間関係に疲れて土日はぐったり。クラスの女の子は土日に買い物やカラオケなどに遊びに行って仲を深めているようで、なんとなく距離があいてしまう。LINEのグループでは、Bちゃんが入っていないものもあるようで、学校に行きづらくなる…」

大人にとってはなんとかなる通勤ラッシュでも、中1の子への負担は大きいもの。
また、中学に上がると休日に子どもだけで遊びに行く子も増え、親密度に差が生まれやすくなります。
特に最近は、SNSでの繋がりが友人関係に大きく影響してくるので、携帯をもち始める子が増える中学では、友達とのつきあい方に変化が出てきます。

中1ギャップを予防、または乗り越えるために親としてはどのような関わりをしていけばよいのでしょうか。 

中1ギャップを乗り越えるために親ができること

学習面でのフォローを考える

中学で勉強の負担を強く感じる子は、小学校の段階からつまずき始めているケースがほとんど。
加えて、成績が順位で示され自分の位置が明らかになると、自信がなくなったり、学校そのものが嫌になる子もいます。

悩む男子学生出典:stock.adobe.com

学校に行きたくなくなるほど苦手な教科は最低限の勉強のみでよいとするのもひとつだと感じます。
また、板書においつけない、漢字の読み書きが著しく不得意、授業に全然集中できないなどの様子が続いたら、専門家に相談するのもおすすめします。

教師と連携する、教師への相談を促す

ほとんどの授業を担任が受け持つ小学校とは違い、中学以降は、教科担当制が主流となってきます。
新しく出会った先生には相談しにくかったり、思春期の繊細な心の動きに気づいてくれる人がいないのも中1ギャップの特徴です。

個別の配慮が必要な子や、目をかけておいてほしい子の場合、親から教師に連絡をとり、本人の情報を補足するのもひとつです。

また、中学以降は自ら相談する力も必要になってきます。
「親に話しにくいこともでてきて当然だから、困ったときはスクールカウンセラーの先生や話しやすい先生に相談してね」と子どもに伝えておくのも大切です。

良好な友人関係を築けるよう見守る

中学以降は、お小遣いが増えたり、携帯を持たせ始める家庭も多いようです。
また、休日に友達同士で遊びに行ったり、部活帰りに寄り道をする子もいると思います。
そんなとき、親からの制限が厳しすぎると友人関係にひずみが生じやすくなります。

例えば、学校帰りの寄り道、子どもたちだけで外食に行く、ゲームセンターに行く、長期休み中に近郊のテーマパークに行くなど。 

友人と話す女子学生出典:stock.adobe.com

家庭それぞれお財布事情や教育方針があると思いますし、子どもの要求をすべて聞き入れるのがよいとも限りません。
子どもの要望に耳を傾けて一緒に話し合い、妥協点を見つけるのは重要なコミュニケーションになってきます。
周囲の親御さんの意見も聞きながら、各家庭の方針を参考にするのもおすすめです。

ちなみに私の家では、「打ち上げなど特別なときは夜の外食OK」「ゲームセンターではプリクラのみOK」など、制限をつけながら約束をしていました。

親子の間で世代のギャップがあったり、親自身が受けてきた教育が影響しやすくなるテーマですが、子どもが中学生活を楽しめるような見守りができるといいかなと思います。

saitaとは

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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