「40代独身。老後資金が不安…」老後に必要なお金を貯める“40代からやっておきたい3つのこと”

働く・学ぶ

2023.02.14

女性の社会進出などにより、結婚をせず自分一人で働き生きていく、生涯未婚の女性は増えています。現在40代の独身女性が、今後も一人で生きていく場合、どのくらいお金が必要となるのでしょうか。今回は、独身女性が必要となるお金や、そのお金の貯金方法について、具体的に説明していきます。

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結婚しない女性は増えている?

独身女性出典:stock.adobe.com

まずは、未婚の人はどのくらいいるのかチェックしていきます。令和2年国勢調査によると、15歳以上の男女別未婚率は、男性が34.6%、女性が24.8%となっています。未婚率は、女性よりも男性の方が高く、男女ともに、未婚率は近年増加傾向です。また、40代女性の未婚率は約20%となっており、5人に1人は独身であることが分かります。

そして、令和2年版 厚生労働白書を見てみると、50歳時の女性の未婚率の割合は、2015年は14.1%でした。さらに、2040年には18.5%まで増えることが予測されています。

グラフ

なお、男性の50歳時の未婚率の割合は、2015年は23.4%でしたが、2040年には29.5%になると予測されています。

女性の未婚率が上がっている理由として、女性の社会進出が考えられます。男は外で働き、女は家で家事をするという、考え方に縛られず、社会の一線で活躍する元気で仕事ができる女性が増えてきました。彼女たちは、経済的に男に頼る必要がなくなるため、結婚せずに一人で生きていくことも可能です。

独身女性出典:stock.adobe.com

また、「自分の仕事に専念したいから、子どもは欲しくない」「子育てにはお金がかかる。自分のお金は自由に使いたい」といった考え方をもつ女性も、あえて結婚せずに、未婚で過ごすという選択をすると考えられます。

必要となるお金

では現在独身で、将来も1人で生きていこうと考えている40代女性は、どのくらい貯金があったら経済的に苦労しない生活ができるのか考えてみましょう。

まず毎月いくらお金を使っているのか支出額を確認すると、将来のマネープランが立てやすくなります。例えば、家賃や食費などの生活費として、毎月20万円を使っている方の場合、1年間240万円の支出となります。65歳~85歳までの老後資金には、4800万円(240万円×20年間)が必要です。実際は、年金も受け取ることができるので、まずは2000万円くらいを65歳までに準備しておくことを目標としましょう。

お金の貯め方と使い方

貯金出典:stock.adobe.com

40代の独身女性は、旅行や美容、趣味など、自分で自由に楽しくお金を使っている人もいるでしょう。しかし老後に向けて、計画的にお金を貯めていかなければ、経済的にゆとりある老後を過ごすことが難しくなります。40代独身女性が、計画的にお金を貯めるポイントを3つご紹介します。

  1. 家計の収支を確認する
  2. 先取り貯金をする
  3. 資産運用を行う

まず、自分の毎月の収入と支出をしっかりとチェックしましょう。支出を確認することで、無駄使いが減ります。共働き夫婦などに比べると、独身女性はお金の出し入れをする財布も1つなので、家計簿管理がしやすいでしょう。

また、お給与が振り込まれた段階で、毎月の貯金分を別の貯金用の口座に移してしまう「先取り貯金」もおすすめです。毎月確実にお金を貯金することができるので、旅行や趣味にお金を使いがちな女性でも安心ですね。

最後に、資産運用に挑戦してみましょう。40代から長期的に資産運用を始めれば、仕事を退職するまでに、大きく資産を増やすことができる可能性があります。手数料が安く、気軽に始めることができるネット証券を活用するのがおすすめです。金融庁やネット証券のサイトで、資産運用について勉強してみましょう。

まとめ

女性出典:stock.adobe.com

40代で、これからも一人で生きていくと考えている方の場合、しっかりと家計を管理する力を身に着けたいですね。今回ご紹介した内容をぜひ参考にしながら、将来に向けて、具体的なマネープランを立ててみましょう。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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