「すすぎ1回」では汚れが落ちていない?大量の服をまとめ洗いはダメ?意外と知らない“洗濯のキホン”

家のこと

2023.02.23

せっかくお洗濯をしたのに、「汚れが残っている」「嫌なニオイがする」というお悩みはありませんか? 諦めていたそのお悩みは、正しくお洗濯ができていないことが原因かもしれません。 正しいお洗濯の仕方を知って、毎日のお洗濯を「面倒くさい時間」から「スッキリできる時間」に変えてみませんか? ちょっとした工夫で、汚れ落ち・仕上がりが格段に変わるので、明日からのお洗濯がきっと楽しくなるはずです♪

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正しいお洗濯の手順を知ろう!

洗濯の始まりは仕分けから

洗濯機にかける前からお洗濯は始まります。

仕分けの際に注意すべきポイントは、雑菌の繁殖を防ぐということです。

  • 脱いだ洗濯物を洗濯槽に溜めるのはNG!通気性の良い洗濯カゴに入れましょう。
  • 濡れている洗濯物は雑菌が繁殖しやすいため、すぐに洗濯しない場合、乾かしましょう。
  • デリケートな衣類は、洗濯表示をチェック!おしゃれ着は畳んで洗濯ネットに入れましょう。

通気性の良いカゴを使い、濡れているものは乾かしましょう。通気性の良いカゴを使い、濡れているものは乾かしましょう。

デリケートな衣類は、衣類の大きさに合わせた洗濯ネットに、1枚ずつ入れますデリケートな衣類は、衣類の大きさに合わせた洗濯ネットに、1枚ずつ入れます

洗濯機に入れる量は7~8分目が目安

お洗濯の際、衣類をどのくらい洗濯機に入れていますか?

一度に洗い終えたい!と衣類を詰め込む方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、衣類の量が多すぎると洗濯機の中で洗濯物が洗濯水に浸からず、水流や回転も作用しないため、汚れをしっかりと落とすことができません。
衣類同士の摩擦も大きくなるため、シワや生地ダメージの原因にもなります。

一度に洗濯機に入れる衣類の量は7~8分目までを上限にしてください。
洗濯物の量が多い時には、水位を高水位に変えるのもおすすめです!

ドラム式は、上部にこぶし2つくらいの隙間が空く量が適量の目安ですドラム式は、上部にこぶし2つくらいの隙間が空く量が適量の目安です

縦型は、洗濯槽の7~8割が適量の目安です縦型は、洗濯槽の7~8割が適量の目安です

すすぎの回数は最低でも2回

洗濯機の中で衣類は、衣類から出た「汚れ」と「洗剤」が混ざった汚染水の中に浸かっています。
雑巾をバケツですすぐ時をイメージしてみてください。
一度すすいだだけでは、雑巾の汚れをすすぎ切れず、何度か綺麗な水に入れ替えすすぐことで、しっかりと汚れが落ちていきますよね。

洗濯機でのすすぎもそれと同じ原理です。しっかりと衣類をすすぐことで衣類から汚れを取り除き、清潔に保つことができます。
最近は、「すすぎ1回でOK」という洗剤も市販されていますが、その場合でも必ずすすぎは2回以上をお勧めします。
特にお肌の弱い方や、赤ちゃんのいるご家庭では、しっかりとすすぐことで衣類に洗剤成分と汚れを残さないことがとても大切です。

衣類のニオイやくすみが気になる方は、洗剤を変える前にまず、すすぎの回数を増やすことをお試しください。

酷い汚れの時には、注水すすぎがおすすめです酷い汚れの時には、注水すすぎがおすすめです

洗濯が終わったらすぐに干す

洗濯が終わった衣類を洗濯機に入れっぱなしにしていると雑菌が繁殖し、嫌なニオイの原因となってしまいます。
洗濯が終わった後はすぐに洗濯機から出し、干すようにしましょう。

天日干しは、紫外線による殺菌効果も期待できます天日干しは、紫外線による殺菌効果も期待できます

洗濯物を干す際は、衣類が重なり合わないよう、最低でもこぶし1つ分の間隔をあけ、風が通りやすいように干すのがポイントです!

洗濯後は、洗濯槽のカビ繁殖を防止するため、洗濯機のフタを開けて換気をしたり、槽乾燥機能を利用し、洗濯槽内の湿度を下げるようにしましょう。

嫌なニオイを防ぐために大切なのは、風の通り道を作り、早く乾かすことです嫌なニオイを防ぐために大切なのは、風の通り道を作り、早く乾かすことです

綿や麻のようにシワになりやすい衣類は、アイロンがけをしてから干すのが◎綿や麻のようにシワになりやすい衣類は、アイロンがけをしてから干すのが◎

洗ったばかりの洗濯物から嫌なニオイがする時の注意点

正しくお洗濯をしたはずなのに、衣類が臭うときは、洗濯槽が汚れている可能性が考えられます。

どんなに丁寧に洗濯をしても、洗濯槽がカビだらけでは、洗濯するたびに洗濯物に汚れが移ってしまいますよね。
洗濯槽のお手入れは、1~2か月に1回が目安。お風呂で浴槽のお湯に浸かった後、浴槽を洗うのと同じように、洗濯後には洗濯槽のお手入が欠かせません。

ベビー用洗剤などに多い石けん洗剤をお使いの場合、特に注意が必要です。
石けん洗剤から出る石けんカスは黒カビの大好物なので、洗濯槽をお掃除しないでいるとあっという間に黒カビの温床となってしまいます。
そのため、1~2週間に1度のお手入れが目安となります。
せっかくお肌に優しい石けん洗剤を選んだのに、洗濯槽のカビが衣類に付着してしまっては意味がありませんよね。
衣類を清潔に洗い上げるためにも、洗濯槽のお手入れを家事ルーティーンに追加することをおすすめします。

洗濯槽のお掃除には、専用クリーナーの使用がおすすめです洗濯槽のお掃除には、専用クリーナーの使用がおすすめです

正しいお洗濯で、もっと自分らしく!

身に着ける衣類は、ご自身を表現するものだと思います。
気に入ってせっかく買ったお洋服なのに、「汚れることが気になって着られない」「汚れが落ちずに着ることができない」というお悩みも、正しいお洗濯を実践することで解消できるかもしれません。

洗濯の時間は、生涯10,000時間ともいわれています。
この時間を「面倒くさい時間」ではなく、「汚れを落としてスッキリできる時間」として過ごしていただけると、とても嬉しいです!

今回は、「お洗濯の基本」をご紹介しましたが、今後は衣類別・お悩みに合わせたお洗濯テクニックをご紹介予定です!
みなさんがお洗濯の時間を、HAPPYな時間として過ごしてくださることを願っています。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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