教えてくれたのは……お掃除職人きよきよさん
いかに労力を少なくラクに掃除ができるかをコンセプトにした掃除術をYouTube(お掃除職人きよきよ)で発信中。
水垢の正体はミネラルの塊
今回は、水垢についての説明と除去の方法についてご紹介します。
こちらのキッチンは一年ほど前に磨き、その後汚れもつきにくくなり、きれいさをキープしています。
今回はこの状態のキッチンに水をたらし、半日放置をして水垢を作りました。
水垢というとなかなか取れないイメージがありますね。水道水などの水の中にはいろいろな物質が含まれていますが、主にマグネシウムとカルシウムが含まれています。
これが乾くと白く残って、積み重なっていくと水垢になっていきます。水垢は、水道水に含まれているミネラルの塊だと思ってください。
水垢の正体は?
今回は、水が入ったペットボトル(500ml)をいろいろな種類準備しました。ペットボトルの成分表を見ると、カルシウム0.91mgとマグネシウム0.15mgとなります。このマグネシウムとカルシウムが水垢になります。
マグネシウムとカルシウムが水垢のかなりの部分を占めますが、マグネシウムの水垢はそんなに落とすのが大変ではないんです。マグネシウムは硬水に多く含まれていて、ほかのミネラルと化合して炭酸マグネシウムになってきます。
落としにくい汚れもある!
水垢の問題は、カルシウムの汚れが原因です。カルシウムは白くてカサカサしているものです。カルシウムが垢やフケなどに含まれる脂肪酸と交じると炭酸カルシウムというものに変化して、白くザラザラしたものになってくるんです。
これが積み重なっていくと落とすのが大変です。水垢を落とす方法は、洗剤で落とす方法と削って落とす方法の2種類あります。今回は洗剤で落とす方法をご紹介します。
水垢の落とし方
今回は、半日(または2・3日)放置した水垢、一週間放置した水垢の汚れ別に掃除方法をご紹介します。
1.半日(または2・3日)放置をしてできた水垢
半日(または2・3日)でできた水垢を取るのに、強い洗剤は必要ありません。酸性の洗剤で掃除をしたり、こすったりすると簡単に落ちます。
掃除方法
今回はシンク・水回り用の、除菌ができるクエン酸配合のお掃除シートを使います。いろいろな種類のお掃除シートが販売されていますが、水垢を掃除するときはクエン酸がポイントです。
シートタイプで簡単ですが、お掃除シートがない方は、販売されているクエン酸水を使うときれいに落ちると思います。
クエン酸のお掃除シートで水垢を拭きます。水垢を拭くとぬれているので落ちているように見えますが、すぐにまた水垢が出てきます。
落ちない場合はクエン酸シートを水垢の上に置き、シートの上からクエン酸水をたっぷりと吹きかけて、つけ置きするのがおすすめです。少し放置をしてから、クエン酸水を含んだシートでこすってください。
2.一週間放置をしてできた水垢
一週間放置をしてできた水垢は、落としにくくなってきますので、つけ置きをする必要があります。
掃除方法
- 水垢ができた部分にクエン酸シートを被せて、その上からたっぷりとクエン酸水を吹きつけます。
- 吹きつけたあとは、15分~20分ほどつけ込みます。すると、水垢でできた白い形が柔らかくなってきます。
- クエン酸水を含んだシートでこすり、水垢をきれいに落とします。
いかがでしたか? 半日水を放置するだけでカルシウム分が浮いてきて、水垢になります。半日(または2・3日)放置をした水垢は、クエン酸で掃除をしてきれいに落とせると思います。一週間ほど放置をすると、つけ置きが必要です。汚れがたまらないように、こまめに掃除をしてみてください。
▼詳しい掃除方法は動画でも確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。