教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度が下がる休日の過ごし方
休日のたびに「リフレッシュしよう」と思いながらも、疲れが取れない、気分が晴れないということはありませんか? せっかくの休日なのに疲れが取れないのは、つらいですよね。
そんなネガティブな状態に陥っている人は、いつもの休日の過ごし方を振り返ってみるとよいかもしれません。幸福度が下がる休日の過ごし方と、その改善策をご紹介します。
1.SNSに依存する
一日中SNSをチェックしていると、他人と比べたり情報が多すぎたりして、気分が沈んでしまうことも。スタンフォード大学の研究では、SNSの過度な使用がメンタルヘルスに悪影響を及ぼすことが示されています。
リアルな交流やオフライン活動に時間を費やすことで、心の安定を取り戻すことができます。休日にはSNSを使う時間を意識的に制限し、自分が心地よいと感じる活動を考えてみましょう。
2.何もせずダラダラ過ごす
何もせずにダラダラしてしまい、自己嫌悪に陥った経験はないでしょうか?
何もしなかった一日はかえって疲労感が増し、ストレスも溜まることがあります。
心と体をリフレッシュするためには、10分間の散歩や、10分の距離にあるお店まで何かを買いに行くなどの適度な活動が効果的です。できる活動を見つけて実践しましょう。
3.不規則な睡眠
休日だからといって夜遅くまで起きていて、寝不足になっていませんか?
幸福度を高めるためには、規則正しい睡眠は欠かせません。脳のコンディションは睡眠次第と言っても過言ではないのです。
ハーバード大学の研究では、一定の睡眠パターンがストレスの軽減し、メンタルヘルスにも寄与することが確認されています。
休日であっても規則正しい起床を心がけ、お昼寝を取り入れることで、自由な時間の充実感とリフレッシュ感を味わえます。ぜひお昼寝を活用して、幸福度をアップさせてみてください。
4.外出しない、一人で過ごす
一人で過ごす時間も大切ですが、すべての時間を一人で過ごすと孤独感が増してしまいます。友人や家族との適度な交流は、幸福度を高めるために大切なことです。
社会的なつながりがオキシトシンホルモンを刺激し、幸福度を高めることが多くの研究で示されています。ランチやお茶の時間を一緒に過ごすだけでも、外出するよい機会になります。孤独感をやわらげて、心の充足感につなげましょう。
休みだからこそ行ける場所で新しい体験を
休日には、職場と反対方向などの普段行かない方向へ出かけることで新しい体験ができ、脳に刺激を与えることができます。新しい場所に訪れると、当日とその翌日は幸福感が高まり、気分をリフレッシュする効果があるという研究結果もあります。
MRIでスキャンした結果、活発に動き回って新しいことを探索した被験者ほど、脳内で「新しさ」と「報酬」を処理する2つの領域が活性化していることも分かっているのです。
「新しい場所」と「いつもとは違う方向」をキーワードに、休日のお出かけ先を選ぶとよいかもしれません。
あなたの休日が心地よく、そして幸福度がアップするように、できるポイントを取り入れてくださいね!