1.スポーツドリンク
えええ?スポーツドリンクって駄目なの?と思われた方。
子供のころ、部活で粉スポーツドリンクを入れて持って行っていきませんでしたか?
著者もその一人ですが、実はそれ、NGです。
水筒内側はステンレスにフッ素樹脂コーティングを施していることがあり、
さびる恐れがあります。
使用する場合は、スポーツドリンク対応の水筒がありますので、そちらをご利用ください。
また、使用後は本体内側を速やかに水洗いしてください。
平成20年、都内の保健所に「スポーツ飲料を飲んで6名が苦味を感じ、頭痛、めまい、吐き気などの症状を呈した」との連絡が入りました。 実際に患者が飲んだスポーツ飲料は、通常は乳白色のところ、青緑色に変化しており、水筒の内部には小さな褐色の物質がたくさん付着していました。 検査の結果、残っていたスポーツ飲料から高濃度の銅(880μg/g(ppm))が検出され、水筒の内部に付着していた褐色物質の主成分も銅でした。出典:www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
スポーツ飲料は、当日朝7時半ごろに粉末を水に溶かして水筒に詰めたもので、実際に飲んだその日の午後2時ごろまでそのまま保管されていました。水筒の 内部は、一見して破損している様子はありませんでしたが、再現試験をしたところ、内部に青緑色の液体が溜まりました。この事例の原因は、水筒の内部が破損しており、スポーツ飲料を入れて長時間置いたことにより、破損部分から通常は飲料に接しない二重構造の内部に酸性のスポーツ飲料が染み込み、保温構造に使われていた銅が溶出したためと考えられました。出典:www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
東京都保健福祉局でも注意喚起されています。
スポーツドリンク対応可能な水筒がありますので、そちらをご利用ください。
2、味噌汁などのスープ
最近は、ランチにスープを持っていく方多いですよね。
こちらもスポーツドリンクと同じく、ステンレスにコーティングされたフッ素樹脂がさびる可能性があるそうです。
スープ専用の水筒を使ってください。
3.ドライアイス・炭酸飲料
この二つを、入れた事のある方は、なかなかいらっしゃらないと思いますが、本体内の圧力が上がり、中せんが開かなかったり、圧力によっては内容物がふき出たり、中せん・コップなどが破損して飛散することがあり危険です。
4.牛乳・乳酸料・果汁・清涼飲料水など
成分が腐敗することがあります。そのまま長く放置した場合は、腐敗によりガスが発生し、本体内の圧力が上がり、内容物がふき出たり、中せん・コップなどが破損して飛散することがあります。そもそも腐敗したものを飲んでしまっては食中毒になってしまいますね。
いかがでしたか?
飲み物に含まれる酸性の物質には、炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸(柑橘類などの果物に多く含まれる)などがあり、こうした物質を多く含む飲み物は酸性度が高くなります。水筒の飲物に、苦味や金属の味がしたり、ちょっと口にふくんで味が変わっていたら飲むのやめましょう。
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