「クッション」から信じられない汚水が…。生活臭や汚れをごっそり落とす【プロの洗濯術】

家のこと

2025.07.08

洗濯研究家の平島利恵です。 「えっ、クッションって洗えるの?」そう思った方にこそ読んでほしい、身近なのに汚れが溜まりやすいアイテム、それがクッションです。今回は、スタッフが13年間もの間、洗っていなかったクッションを実際に洗ってみました。溜まった汚れを落とす「つけ置き洗い」をしたところ、出てきたのは“エスプレッソのような濃い汚れ”。見た目には分からなくても、皮脂や汗、ホコリが繊維に蓄積していたのです。

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衝撃!13年間洗ってないクッションと毛布を洗ったら……

今回は、スタッフのお子さんが13年間愛用していたクッションと、10年洗っていない毛布をつけ置き洗いしました。

13年洗っていないクッション

クッションは黒色ですが、汚れやくすみが気になります。

10年洗っていない毛布

毛布は、見た目にはそこまで汚れが分かりませんが、スナック菓子のような生活臭が漂いました。

浴槽でつけ置き洗い

浴槽に40℃のお湯を溜め、アルカリ性粉末洗剤を溶かして、つけ置き洗いをすると……

つけ置き後の汚水

こんなに汚れが……!

水を流した後の浴槽は、埃だらけでした(涙)

流した後の浴槽

洗い上がったクッションは、色が垢ぬけた感じがします。
ビフォーアフター_クッション

毛布も、気になっていた臭いがスッキリしました。

毛布・クッションは家庭で洗える

ここまで汚れが蓄積する前に、毛布やクッションは、家庭で簡単に洗うことが出来るので、定期的に洗う習慣をつけましょう。毛布はもちろん、タオルケットなども1ヶ月に1回は洗濯します。

まずは「洗えるか」を確認

洗濯表示

洗えるかどうかは、洗濯表示で判断できます。
クッションに表示がない場合、素材に合わせて洗濯しましょう。

  • 羽毛入り:中性洗剤を使えばOK、アルカリ性洗剤はNG。
  • ウレタン素材:水に弱く型崩れするため洗濯不可。
  • そばがら:湿気に弱く、自宅洗いは不可。
  • ビーズクッション:ウレタン混合素材は注意。洗える場合は手洗いで。※縫い目がほつれて中身が漏れると、洗濯機の故障につながることも。

汚れがひどいときは“つけ置き洗い”

つけ置き洗い

「ニオイがこもっている」など、汚れが蓄積している場合は、40℃前後のお湯に粉末洗剤や酸素系漂白剤を溶かし、2〜3時間つけ置きするのが効果的です。浴槽や洗濯槽の中にお湯を溜め、つけ置き洗いをしましょう。

※注意点
お湯を吸った毛布はとても重くなるため、洗濯槽でつけ置きするほうが手軽に扱えます。
つけ置き前に、洗濯槽の掃除を忘れずに行いましょう!

洗濯機で洗うだけでOK!

洗濯機洗い

洗濯機で洗えるものは、洗濯機で洗いましょう。
クッションは、洗濯ネットに入れて、デリケートコースで。

毛布は、毛布コースで洗います。洗濯槽に入りきらないときは、コインランドリーを活用しましょう。

洗剤選びは素材に合わせて

洗剤の選び方

液体の中性洗剤と比べ、アルカリ性粉末洗剤の方が洗浄力が高く、蓄積した汚れやニオイ対策に効果を発揮します。ただし、使えない素材もあるので、洗濯表示を確認しましょう。

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  • 羽毛:中性洗剤
  • ポリエステル・綿:アルカリ性粉末洗剤

「洗えない」場合の対策は?

カバーを洗う

カバーだけでも定期的に洗って清潔に保ちましょう。本体は日陰での陰干しでニオイ対策をするのもおすすめです。

消臭スプレーだけで済ますのではなく、洗えるものはしっかり洗うことが大切です。

「何年も洗ってないかも……」という方は、この機会にぜひクッションもリセットしてみてくださいね。思っている以上に“すごい汚れ”が出てくるかもしれません。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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