エレベーターの鏡は「見だしなみ」のためじゃない
エレベーターの鏡を、髪の毛やメイクを直す“見だしなみチェック”に使う方もいるはず。もちろん鏡としての用途で言えば、これも間違いではありません。しかし、「エレベーターの鏡」は、別の用途で取り付けられています。
本来の用途は「バリアフリー」
エレベーターに鏡が取り付けられる本来の用途は、車いすを使う人が安全に乗り降りするため。バリアフリーを目的としたものです。
車いすが回転できるほど広くないエレベーター内において、後方を見るには鏡が必要不可欠。ドアを閉める、後ろに人がいることを確認するために鏡を使います。つまり、車いす利用者の目の代わりになる、大切なものなのです。
防犯対策にもなる
本来の用途ではありませんが、エレベーターの鏡は防犯対策にも一役買っています。鏡があることで乗客それぞれの視線を感じやすくなり、死角ができにくくなるんです。
ただし、繰り返しになりますが、本来の用途はバリアフリーのためです。エレベーターに乗っているとき、同乗者に車いすを利用している人がいたら、後ろが見えやすいように立ち位置を配慮してあげられると素敵ですね。