ビクともしないコゲ

調理器具の整理をしていて発見した、年季の入ったフライパン。底にはビッシリとコゲが付着していて、洗剤をつけてもビクともしません。もはや買い替えたほうが早いレベルだけど、プロとしてこの汚れを見過ごすわけにはいきません!
【用意するもの】
・重曹
・水
・ボンスター(特殊な鋼を繊維状に加工した「スチールウール」)
・ゴム手袋
・ラップ
“ふやかし作戦”で先制攻撃

ボンスターでいきなりこすると、金属面を傷つけてしまうことがあります。なのでまずは重曹ペーストを塗布して、コゲをふやかしてみます。重曹ペーストは【重曹:水=3:1または2:1の割合】で簡単に作れますよ。

コゲ部分に重曹ペーストを塗り、その上からラップで巻いて2時間ほど放置しておきます。長年のコゲに対して、どこまで浸透してくれるかがカギとなりそう。
ボンスターで“やさしく”こする!

見た目に変化は見られませんが、おそらく頑固なコゲに浸透しているはず! ここで本命・ボンスターの登場です。ゴム手袋もお忘れなく!

しっかりと重曹が浸透している部分は、スルッとコゲが取れました。この感覚がたまりません。しかし相手は歴戦のコゲ。ついつい力が入ってしまいますが、ぐっと我慢しましょう。
【注意】
力任せにゴシゴシせず、「ザラザラが取れたな」くらいでOKです。

こすっていくと茶色い水がダラダラと出てくるので、服に付着しないよう注意が必要です。
ついに決着!

しっかり水で洗い流し、タオルで水気をふき取って乾燥させます。ここで放置してしまうとサビの原因になるので要注意です!
今回の対決の結果は……ほぼ“勝ち”でいいんじゃないでしょうか。さすがにくぼみに入り込んだコゲをすべて取ることはできませんでしたが、合格点でしょう。

最初は「こんなの落ちるわけない……」と思っていたのに、ボンスターと重曹のコンビがやってくれました! あの鈍い黒が取れて、キラリと光る銀色が戻る瞬間は、まさに達成感の極み。

ただ、妻から「捨てるつもりでしまっていたフライパンだけど」と衝撃の一言をもらい、心がポッキリ折れましたけどね……。では、また!
【注意】
・テフロン・アルミ製には使わない!(傷・変色の原因に)
・強くこすりすぎ注意。コゲが落ち始めたらやさしく
・手荒れ防止にゴム手袋必須
