想像してみてください
ママが一人で歩いているとします。
そこへ知らない人、自分より身長が2倍か3倍あるような大きな人が
真っ正面から近寄ってきて、奇声を発しながら、突然自分の死角から、
頭の上に手をおかれたらどう思いますか?
私なら咄嗟に手を叩き払って大声をだすか、蹴飛ばして距離をとります。
そして多分すくみ上がります。
これが、突然知らない人間の子供に近寄ってこられた犬の気持ちです。。。
ママ達が手を叩き払っても、保健所で殺されることはありませんが、
犬達は危険を感じて噛んだら、場合によっては保健所に連れて行かれてしまうんです。
子供達が怪我をするのは当然予防すべきですし、
子供も犬もマナー一つで守れるなら、当然知って子供に教えるべきだとは思いませんか?
簡単にマナーをまとめました!
①飼い主さんが居ないところで、勝手に触らない!
飼い主さんが居ても、必ず触ってもいいですか?等の声をかける!
犬によっては本当に怖がりだったり、実は番犬として普段飼われているので、
飼い主以外に触られると怖がったり怒ったりする犬が居ます。
それを把握しているのは飼い主さんだけ。
必ず飼い主さんに聞いてください。駄目と言われたら、即あきらめてくださいね!
②大きな声を出して近寄らない!
子供の「キャー!!」「ワンワン!!」女性の「かわいい〜!!」は、
聴覚のよい犬達にとっては非常にびっくりするもので、ストレスがかかります!
特に普段静かに暮らしているような犬は、
びっくりして走り出して、道路に飛び出してしまう・・・なんていうこともあります。
③OKをもらったら、真っ正面ではなく少し体の横に向かいましょう!
犬同士にみられる、カーミングシグナルというコミュニケーション方法の1つです。
いろんなサインがあるのですが「敵意はありませんよ」と示す近づき方が
円を描いたり、ジグザグに近寄る方法なのです。
④上から手を出さない!
基本的にしゃがんで犬の体高にちかずけ、犬から見えるところから手を出し、体をなでるのがベストです。
上から手を伸ばされると、犬は攻撃されるのかと、緊張してしまいます。
⑤動作はゆっくり、が基本です。
わざとスローモーションにする必要はありませんが、急な動きはやめましょう。
「触ってはいけない犬」と「犬の嫉妬」を知っておきましょう!
「触ってはいけない犬」をよく理解しておいてください!
①土佐犬等の闘犬犬種が飼い主から離れている場合
力が強く、闘争心が強いため、頑丈なリードも引きちぎって飛びかかることもあります。
飼い主が居たとしても押さえきれないことがあります。
基本的には触らせて・・・とは思わない方がよいかと思います。
②野犬や飼い主が野放しにしている犬、目に見えて手入れができていない飼い犬。
飼い主の中には、本当に全くしつけに関する考えがない人も居ます。
筆者の実家のマンションに、小さな子供達がいっぱい居る中、放し飼いにした
明らかに攻撃的な犬をけしかけてきた人が居ました。
絶対に近寄らせてはいけませんし、子供達にもそう教えなければいけません。
予防接種未接種のケースがあり、噛まれることでどんなリスクがあるかわかりません。
野犬は日本では非常に稀になりましたが、当然ですが同様のリスクがあります。
③盲導犬等の職業犬
盲導犬は職務中、白い固形のハーネスをつけています。
そういった職業犬は突然ですが目の見えない方を誘導している最中なので
基本的には触らせてもらおうと思うべきではないかと思います。
さて、こういった犬以外は基本的に飼い主さんがOKと言えば触らせてもらってかまわないかと思います。
でも一つ注意!
特にお互いに犬を連れている時におこりますが、
自分の飼い主が他の犬や子供をかわいがると、嫉妬したり、自分の優位性を示すために
噛み付く等の行動をとる犬が居ます。
お互い犬を連れている場合は、犬同士表情に不快感や怒りが出ていないか特に注意しましょう!
いかがでしたでしょうか?
犬を飼って慣れてしまっているからこそ、忘れていたこと、
先方の飼い主さんが当然しつけているだろうと思い込んでしまっていた部分、ありませんか?
また犬の気持ちになって考えてみたことがなかった、等もあるかもしれません。
是非今一度お考えの上、小さなお子さんにも少しずつ、犬への接し方を教えてあげてください!
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