アルコールの魔法「精神依存」
キッチンドリンカーとは、家庭内で飲酒を続ける人のことを示します。家事を担うことが多い女性が多いのがキッチンドリンカー。日常的にアルコールを摂取する様子から名づけられました。「毎日1杯程度だし」と思っていても、実は依存症予備軍かもしれないんです!
キッチンドリンカーは「精神的依存」になりやすい
アルコールの弊害といえば身体に害をもたらす「身体依存」のイメージが強いかもしれませんが、その他にも「精神依存」という影響があります。
- (無意識に)お酒を探すために冷蔵庫を開ける。
- お酒がないときにコンビニへ買いに走ってしまう。
これらは、精神依存というアルコールの魔法にかかっている状態です。「最近、お酒に頼りがちだなあ」と少しでも感じているあなたに読んでもらいたいのが、アルコール依存症にならないための予防法です。精神保健福祉士の八島がちょっとしたコツをお伝えします。
予防法1:人とおしゃべりをする
コロナ禍となり、オフィスに出勤する回数が減った、ママ友との立ち話がなくなったなど、人と会う機会が減少していませんか。
人はストレスを溜めているときにアルコールと仲良くなりがちです。そのため、心の栄養ドリンクとも言える「おしゃべり」で気分を変えたり、自分の考えを整理したりしてみましょう。感染症対策をよく守りながら友人とお茶を飲み行く、オンラインツールを使っておしゃべりするなどのほか、オンラインの習い事も良いかもしれません。結果的にアルコールに割く時間も減ると思いますよ。
予防法2:アルコールの買い置きをやめる
冒頭でお話したとおり、アルコールは魔法使いです。巧みに人の心を操り、飲酒をさせようとします。
身の回りからアルコールのストックをなくし、すぐ飲める環境を作らないようにします。喉の渇きはミネラルウォーターや麦茶などでも解消できますので、アルコールの代わりにそのような飲み物を常備してみるのはどうでしょうか。
水分を摂ることは美容にも良く、化粧のノリも良くなりますよ!
予防法3:いざというときは誰かに相談する
この記事を読んで「あれ?少し私依存しているかも」と気づいたら、まずはお酒をのまなくても楽しくなれる方法を考えてみてください。
そして、自分の意志でコントロールが難しくなってきたら、身近な誰かに相談しましょう。「恥ずかしい」、「人に迷惑をかけたくない」と思う気持ちもわかります。
でも、一番大切なものは自分の命ですし、早めの対処で依存症になることを防げるときもあります。少しでも変化を感じたときはすぐ人に相談してみてくださいね。
まとめ
残念ながら、現在の医療ではアルコール依存症を完璧に治すことはできず、新しい生活スタイルを身に付けて回復する方法を取ります。常に深酒するなど変化を感じるようになったら、一度医療機関へ相談してみることをお勧めします。
また、インターネットで検索をすると、自分の飲酒状況が確認できるスクリーニングテストもあります。女性の体は男性よりお酒に弱いつくりになっているので、そのようなツールを利用しながら上手にお酒と付き合ってみてくださいね。
これからお酒の美味しい季節になります。楽しいお酒ライフを過ごしましょう。