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2人に1人が間違っている口腔ケア!歯ブラシで舌をみがくのはNG⁉︎正しい口腔ケアを伝授

心と体

stock.adobe.com
 女性の口元のイメージ

2021.02.16

マスクをしていると、いつも以上に気になるのが自分の「口臭」。口臭予防にと、舌みがきを実践している人も多いのではないでしょうか? でも、その舌ケア、じつは大間違いかもしれません。そこで、東京歯科大学教授の上田貴之先生に、正しい口腔ケアのポイントを教わりました。

8割が自宅以外でも口腔ケアをしたい!

8割が口腔ケアしたい!のグラフ出典:oral-wellness.jp

「健康づくりは、口からだ」を掲げ、口腔ケアの重要性を啓発するオーラルウェルネス推進委員会は、感染対策としての関心が高まっている口腔ケアについて、全国の男女528人を対象に意識調査を実施しました。新しい生活様式の中で、感染対策としても注目が高まっている「口腔ケア」について、どれくらいの関心度があるか調査しました。

「ご自宅以外でも口腔ケアをしていますか?」の質問に対して、半数以上が「はい」、約3割が「現在はしていないが、したい」と回答。合計すると8割の人が「自宅以外でも口腔ケアしたい」と、口腔ケアへの意識の高さが伺える結果となりました。

 新しい生活様式の中で、口腔ケアへの関心度がとても高いことが分かります。

3人に2人が自分の口臭が気になると回答

口臭が気になる人のグラフ出典:oral-wellness.jp

 同調査で、マスクの習慣化によって、自分の口臭が気になるようになったかを尋ねたところ、31.8%が口臭が気になるようになったと回答。さらに、以前から気になっていると34.3%が回答しました。このことから3人に2人が口臭を気にしており、そのうち約半数の人が、マスクの習慣化によって、口臭が気になるようになったと分かります。

2人に1人がやっている「歯ブラシで舌をみがく」はNG!

 

下の汚れが気になることがありますか?のグラフ出典:oral-wellness.jp

歯ブラシで舌磨きをすることがありますか?のグラフ出典:oral-wellness.jp

 さらに、口臭の主な原因である、舌の上の汚れ(舌苔)が気になることがあるかを訊いたところ、約半数の人が気になると回答。気になるからこそやってしまいがちなのが、「歯ブラシで舌をみがくこと」。

 実は、歯ブラシで舌をみがいてしまうと、刺激が強く、かえって舌を傷つけ炎症のきっかけに。感染リスクも上がってしまいます。今回、2人に1人が歯ブラシで舌をみがいているという結果となり、舌苔が気になる割合と近いことから、間違った舌ケアによる影響が示唆されました。

【調査概要】
■表題:口腔ケアに関する意識調査
■調査期間:2021年1月19日(火)〜22日(金)
■調査対象:全国の20代〜50代の男女528名

正しい舌ケアの方法

sitakea出典:www.photo-ac.com

 舌ケアの目的は、食べかすや細菌の塊である「舌の上の汚れ(舌苔)」を減らすことです。舌苔があると、口臭や誤嚥性肺炎の原因にもなります。
 また、舌の筋肉が衰えると、唾液も減ってしまうなど、口腔機能全般に影響を及ぼすと考えられています。

 正しい舌ケアは、

  • 歯ブラシではなく、舌専用のブラシで、1日1回を目標に舌をみがきます。
  • 朝か夜の歯みがきの後に行うとよいでしょう。睡眠中は唾液の分泌が減り、口の中の細菌が繁殖しやすいので、起床後に行うのもオススメです。
  • 舌みがきは、舌の奥の方から舌の先に向かって、一方方向に優しくなでるイメージで行いましょう。それを1回の舌みがきで、10回ほど繰り返します。

 1回の舌みがきで汚れを取ろうとすると、かえって炎症になってしまうので、焦りは禁物。1日1回の舌みがきを2週間くらい続けることで、綺麗な舌になります。

外出中は、タブレットでも!

 DOMACのイメージ出典:oral-wellness.jpアロマ成分複合体「DOMAC」とは、舌苔に含まれるカビフィルムの原因“カンジダ菌”に着目した、アロマ成分群の総称です。口腔ケアに効果が注目されてきた、ライチに含まれるオリゴノールや、オレンジに含まれるシトラールや、シナモンなど各成分が集結しています。例えるならば、「口腔ケア戦隊」というイメージで、それぞれが活躍してくれます。

 口腔内細菌が増加すると、唾液中の「IgA」などの免疫機構を消費します。すると口腔内の「IgA」が枯渇し、結果として、上気道における感染リスクが高まります。口腔内細菌を見逃しやすい場所に「舌苔」がありますが、舌苔が多いと、口腔内の微生物が多い状態です。最近の研究で、アロマ成分複合体(DOMAC)配合タブレットを7日間摂取することで、舌苔を2割減少させ、舌表面の微生物を4割減らすことが明らかになりました。

 以上のことから、アロマ成分複合体(DOMAC)キャンディやタブレットの摂取は、物理的ケア+化学的ケアにより、唾液中IgA分泌量を上げながら、舌苔を減少させることで、口腔内感染・上気道感染のリスク低減につながることが示唆されています。

舌苔に関するグラフ出典:oral-wellness.jp

【上田貴之先生コメント】

 8割の方々がご自宅以外でも口腔ケアをしたいというのは素晴らしいと思います。じつは、手軽な対策としてオススメしたいのが「キャンディをなめる」ことです。最近の研究では、キャンディをなめるとIgA濃度が通常よりも約3割高まることがわかっています。なかでも、アロマ成分複合体「DOMAC(ドゥーマック)」という口腔ケア成分には、IgA濃度が高まることや、舌苔の細菌数を減少させるといった作用があることがわかってきました。DOMAC入りのキャンディやタブレットなどであれば、外出先でも手軽に対策できると思います。たくさん食べればよりよいということではありません。できればノンシュガータイプのキャンディを1日3粒程度を目安にするのがよいでしょう。

教えてくれたのは、東京歯科大学 老年歯科補綴学講座 教授 上田貴之先生

東京歯科大学院卒。専門分野は歯科補綴学 老年歯科医学。口腔機能低下症やオーラルフレイルに関する研究、情報発信を行っている。日本老年歯科医学会常任理事、日本補綴歯科学会代議員などを務める。

著者

yoshie

yoshie

東京の出版社に勤務したのち、鹿児島県に移住。現在はフリーライターとして活動している。

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