皆さんは、朝起きてすぐに何をしていますか? まさか、カーテンを明けているのではないでしょうか? またはお水を飲んではいませんか?
身体にいいことに見えることも、“あること“を気をつけていないだけで逆効果になっている可能性も! 今日は、朝起きてしてはいけない意外なことを3つご紹介します。
【朝のNG行動1】朝起きたらすぐにカーテンを開ける
朝、眠い目を擦りながらなんとかカーテンを開けている方は多いのではないでしょうか?実際、朝に光を浴びることは問題ではないどころか、体内時計をリセットして整えてくれる効果があります。
問題なのは、“いきなり”開けること。
特に、遮光カーテンなどで朝まで部屋が真っ暗な方は要注意です。
眠気まなこでカーテンを開けた時、急に目に光が入って身体が重だるく感じたことはありませんか? 脳が睡眠モードであるにも関わらず、強烈な光によって強制的に覚醒モードに切り替えられると、自律神経がついていけずに反動のような症状を起こしてしまいます。
理想は徐々に明るさを増してくれる明るさ調整型の目覚まし時計を使うこと。起床予定時刻の30分前からゆっくり部屋を明るくし、起床時刻に1000ルクスの明るさになるように環境を調整した研究では、起床時の眠気や疲労感の低減が認められています。
その他、光を通すカーテンに変える、カーテンを少し開けておくなどの工夫も有効ですよ。
【朝のNG行動2】朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲む
「年齢を重ねても綺麗な人の朝の共通行動は、朝起きてすぐに一杯の水を飲むこと」という内容のTV番組を見たことがあります。朝一番にお水を飲むと、胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が促されるだけでなく、副交感神経を刺激することで自律神経のバランスが整い、朝のイライラを防ぐことができるのはできるのですが……
ここでも注意すべきなのはタイミング。「起きてすぐ」の場合は避けたほうが賢明です。
口腔内には細菌が無数に存在していますが、寝ている間は口が乾きがちになるために菌が繁殖しやすく、朝の腔内は菌数が多くなっています。この状態でお水を飲むとそれらの菌を全て体内へ流し込んでしまうことになるのです。口腔環境は癌、新型インフルエンザなどの呼吸器系感染症、心臓血管疾患、肥満、糖尿病との関係など多くの生活習慣病や感染症が関わっていることがわかっています。
朝起きたら、まずは歯磨きやうがいをしてから、コップ一杯のお水を飲むようにしましょう。
【朝のNG行動3】朝ごはんを食べない
以前には「朝ごはんは脳の栄養になるから、食べてくること」なんて言われていましたが、最近は「16時間ダイエット」や「ケトン体ダイエット」等で朝食を摂らない方法も話題になっています。
ところが、近年研究が盛んな「時計遺伝子」に関する研究では、朝ごはんを食べていない人は食べている人に比べて肥満者の割合が54%も高かったり、計算能力が高い、体温の上昇率が高いなどの報告もあります。また文科省の調査によると、朝食を毎日食べている子供とそうでない子供では、朝食を毎日食べている子の方が学力・体力が高い傾向があります。また他の研究においても、大学受験時に志望校に入りやすい、偏差値が高い、さらには年収が高い傾向まであるようです。
これは統計学的なデータのため、朝食による直接的な影響を示している訳ではありませんが、朝食の重要性を示唆するには十分な相関と言えるでしょう。
では、ただ朝ご飯を食べれば何でもいいのかというと、そういう訳ではありません。ずばり、「炭水化物とタンパク質を同時に接種すること」が大切。例えば、納豆ご飯に味噌汁や、トーストとハム・卵、といった具合です。これらにサラダなどのお野菜を足すとベスト。このようなバランスの良い食事は体内時計を調節して整えてくれるのです。
朝習慣で1日が変わる!
今日は、朝起きてからやりがちな行動3つについてお話してみましたが、いかがでしたでしょうか。朝の行動に少しだけ気をつけるだけで、様々な健康効果があります。
是非、明日の朝の習慣から取り入れてみてくださいね!