本を読む習慣って?
以前「趣味は読書、とわざわざ言葉に出すのはおかしい。読書は習慣で、誰もが実は持っている欲求の1つ。」という文をとあるエッセイで読んだことがあります。確かに雑誌や漫画を含めた範囲で「本を読まない」人はほとんどいないと思います。これだけスマホが万能になった今でも電車やカフェで文庫本を開いている人は意外とたくさんいますよね。そう、まさに読書は人としての欲求のひとつなのだと思います。
とはいうものの、街の本屋さんはAmazonの出現で激減してしまったし、どの本が面白いのか…もわからず、本から遠ざかっている人も多い昨今となりました。
ということで、「読書環境を整えてみることから始めよう」と思い立ち、神保町のブックカフェに立ち寄ってみました。
ブックカフェハウスー子どもの本専門店&カフェー
地下鉄神保町駅から徒歩1分、九段下駅からは徒歩5分ほどのところにある「ブックハウスカフェ」は、子どもの本の専門店として人気。1万冊を超えるという蔵書がぐるりとカフェスペースを取り囲むレイアウトは、絵本好きにはパラダイス!海外の人気作や、誰もが読んで育った日本の名作まで絵本や児童書がずらりと揃い、それらのキャラクター文具やぬいぐるみも並びます。大人子どもを問わず喜ばれるギフトの提案もあり、これからの季節には特に注目です!
お昼間は子どもたちとカフェでくつろぐのも良し、夜は閉店後の店内にオープンされるバーで心静かに本を楽しむのも素敵。こちらはちょっとした隠れ家のような雰囲気です。
バータイムには店舗のシャッターは閉まっているので、裏通りの扉から…という入店方法もレア感があり魅力的。アルコール以外にもソフトドリンクも提供されており、本の購入も可能です。
また、ギャラリースペースでは原画展がほぼ毎日開催されており、絵本を買うだけでなく「じっくりと絵本と向き合う」時間を提供してくれています。イベントも頻繁に行われているので要チェック!タイミングが合えば、さまざまなワークショップにも参加できます。
ボヘミアンズ・ギルド
続いて目に止まったのがボヘミアンズ・ギルド。1924 年、東京・池袋にて夏目書房として設立され、古書店として90 年以上続き、近年は特に戦後美術や現代美術に力を入れギャラリースペースを展開しています。バスキアから竹久夢二までと贅沢な品ぞろえにテンションが上がります。「特に美術には詳しくないわ」という人も、こちらを覗けば「ああ、これは知ってる」という1冊が必ず見つかります。少しツウを気取って?ページをめくってみるのも貴重な時間です。
神保町ブックセンター
次に訪れたのは神保町ブックセンター。岩波書店の本が各ジャンルに分かれてズラリと並んでいて、本を読みながらお茶やランチ、お酒も楽しむことができます。ちょうど1日前にシャンシャンたちを上野で見て来たのでパンダの本をまず1冊、そして旅の途中ということで江國香織さんの旅ドロップを購入しました。
こちらは購入した本をカフェに持ち込んで読むスタイル。営業時間も19時までと、ディナーにも対応可能なので利用の幅が広がります。地下鉄神保町駅からも1分なので待ち合わせにも便利です。
読書習慣の無い人にもオススメ
本を読む習慣の無い人でも、ブックカフェなら「ちょっと行ってみようかな」と思えますよね。SNSで「いいね」の数が気になったり、気分転換におでかけする暇もない時は、気軽な1冊を手に取ってみてください。
あまり本を読まない人へのおススメは、自分と同世代の女性作家のエッセイ。世間の出来事に対するモノの見方や、子どもの頃に好きだったアイドルやアニメの話など、共通する話題があると親近感が湧き、同じ作家の小説にも興味がきっと持てるはず。
本格的な冬はもうすぐ…おうちでブックカフェで、本と向き合う贅沢な時間を味わってください。