その1:「続柄」正しい読み仮名は?
書類でよく見る「続柄」これ、正しく読めていますか?
意外と多いのが「ぞくがら」と読んでしまう人。学生だったらいざ知らず、大人が間違っていると周りの人も指摘しづらい……そうして間違ったまま覚えてしまっていませんか?
【答え】「つづきがら」
本来は、戸籍の筆頭者、世帯主といった中心人物からの「続き」の関係性を表記するために使われる言葉なので「続く間柄」→「続柄(つづきがら)」となっているのです。
その2:「漸く」正しい読み仮名は?
「しばらく」と読みたくなる、この漢字。実は全く違う意味の漢字なんですよ。
正しい読み方、確認しましょう!
【答え】「ようやく」
正しい読み方は、「ようやく」です。
意味は「長い間待ち望んでいた事態が遂に実現するさま」や「だんだんに」「しだいに」「なんとか」などを意味します。
日常などでは、「ようやく終わった」や「ようやく寒さも落ち着いてきた」などよく使われますね。苦労した様子を表しています。
その3:「貼付」正しい読み仮名は?
書類などで見かける「貼付」の文字。「はりつけ」って読んでいませんか?
もちろん、意味としては合っているので伝わるのですが……。
【答え】「ちょうふ、てんぷ」
「はりつけ」と呼びたい時は、「貼り付け」とそれぞれに送り仮名をつける必要があります。「貼付」も「貼り付け」も意味は同じなので、つい混合してしまいがちですよね。
その4:「具に」正しい読み仮名は?
小学3年生習うはずの「具」という漢字。送りがながつくと……何と読むかわかりますか?
意外とみんな読めないこの漢字の読み方、もちろん「ぐに」ではありません!
【答え】「つぶさに」
普段の生活ではあまり使うことはあまりない……と思いきや、仕事での報告書や改まった文章では、案外使うことが多い言葉。そのため、ぜひ正しい意味を知っておきたい単語です。
その5:「弁える」正しい読み仮名は?
一見「べんえる…?」と思った方も多いのではないでしょうか。でもそんな日本語、聞いたことないですもんね。
実はこの漢字、結構日常で使う言葉なのです。
【答え】「わきまえる」
大人になると、ちゃんと「弁える(わきまえる)」ことが、対人マナーの基本ですよね。普段何気なく使っているこの言葉ですが、あらためて漢字に直してみると、その意味がよくわかります。
「弁」と言う字には「ものことの区別を見分けること」と言う意味があります。これは、相手と自分の立場を区別すること。能力・立場・などの差で、相手と適切な距離をはかることに、ちゃんとつながっているのです。
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パソコンやスマホを使うと、漢字変換が容易にできてしまうのでつい難関漢字を使いがちです。
自分が正しく理解していなかったり、誤解を招くと思われるなら、ひらがな表記にするのが親切かもしれませんね。