日々の食費の節約は効率が悪い
昨年から続いている物価高で、さまざまな商品やサービスの価格が上がっています。特に価格の上昇率が高いのは、食料品です。
加工食品や卵などの価格が上がると、家計が苦しいと感じている人もいるかもしれません。そして、そんな人の中には、日々の食料品の買い物で、できるだけ安いものを買ったり、買い控えたりすることで、節約しようと考える人は多いでしょう。
しかし残念ながら、小さな毎日の食費の節約は、大きなコストカットにはなかなかつながりません。
例えば、500円分のお肉を買わずに、買う量を減らして300円分のお肉を買ったとします。一か月続けた場合、節約効果は6000円(1日200円×30日)です。確かに、6000円のコストカットができるのは素晴らしいことですが、例えばお子さんがいるご家庭などでは、お肉の量は減らしたくないですよね。そして、できればもう少し節約効果が高いと嬉しいはず。
このように、日々の食費のコストカットは我慢のわりに節約の効率がよくありません。
節約効果が高いのは大きな出費の見直し
そこで挑戦したいのは、より効率の高い節約です。大きなコストカットにつながるのは、値段が安いものよりも、値段が高い商品やサービスなどの買い物の見直しです。
例えば、週末にしか使っていない車を思い切って処分すると、駐車場代やガソリン代など大きなコストカットにつながります。
もちろん、車を処分することは無理というご家庭もあるでしょう。そのほかには、あまり通えていないスポーツクラブの会員を辞めて、家での筋トレや近所のジョギングに切り替えるというのはどうでしょうか。スポーツクラブの会員費用、月5000~1万円くらいを簡単に節約できるでしょう。
また、子どもと話し合って、習い事を整理して減らしてみるのも効果的です。子どもが本当に楽しく意欲を持って取り組むことができる習い事に絞った方が、学習効果も高まるかもしれません。そして、月謝分が大きな節約につながります。
家族みんなで契約している大手通信会社のスマートフォンを格安SIMカードに切り替える、ネット配信動画サイトなどのサブスクを整理するなども、大きな節約につながります。
ここでご紹介した方法は、あくまでも一例ですが、自分の家計の出費を確認し、大きな節約につながるようなコストカットはできないか、ぜひ調べてみましょう。
まとめ
物価高が続き、家計が経済的に苦しくなったと感じている人も多いでしょう。毎月の出費を大幅に減らすためには、日々の買い物を節約するよりも、大きな出費の見直しの方が効果的です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、毎月の出費を抑えることができないか、検討してみてはいかがでしょうか。