「仲の悪いきょうだい」の親が知っておきたい3つの考え方

家族・人間関係

stock.adobe.com

2024.07.21

臨床心理士・公認心理師のyukoです。兄弟姉妹の仲を心配する親御さんは多いですよね。仲良くしてほしいけど、比較しあったり、距離をあけたりする時期も。仲がよくないとき、どのように考えていけばよいのでしょうか。

広告

兄弟姉妹の仲が悪くて今後が心配

  • 小さい頃は喧嘩しながらもよく遊んでいたが、最近は口もきかなくなった。
  • 一緒にいても意見が合わず衝突してばかりで、家族の雰囲気全体が良くない。
  • 少しの差でも相手を「ずるい」と言い、些細なことで不仲になる。

姉弟喧嘩出典:stock.adobe.com

兄弟姉妹の仲が悪く、悩んでいるご家庭は多いよう。特にお互いが小中学生になるあたりから、個々の色がはっきりしてきて、相性が合わなくなったり、似ているからこそ衝突したりしやすくなるもの。

兄弟姉妹の仲がよくないとき、無理にでも仲良くさせたほうがいいのか。
それともこのまま放っておいていいものなのか。

仲の良さ、不仲についての捉え方を考えていきましょう。

兄弟姉妹の仲が心配なときの3つの考え方

1.家族の中にも相性はある

  • 父親と長男は似ていて通じあえるところがある一方、次男は両親のどちらとも似ていないので、何を考えているのか理解しにくい。
  • 母親と長女は似ているからこそ衝突しやすく、一方次女は母親との相性は良さそうだが、父親とは衝突しやすい。

など、親子で似ているところとそうでないところが相まって、それぞれ相性の良しあしがあるでしょう。

兄弟姉妹においても同じで相性があります。

  • 長男と次女の組み合わせだと平和に遊べるけど、長男と長女の二人になるとぶつかりやすい。
  • 活発に大胆に遊ぶのが好きな長男と、丁寧に自分のペースで遊びたい次男。兄にペースを乱されて次男が不機嫌になりやすい。
  • 普段会話をしている分には仲が良いが、趣味が全く異なるので一緒に遊ぶことはない。

など、子どもそれぞれのカラーがあり、互いに一致するときもあれば、一致しなかったり衝突するときもあるでしょう。

姉妹喧嘩出典:stock.adobe.com

それぞれのキャラクター(特徴)を言葉にして整理してみると、相性のよくない場面や理由などが理解しやすくなります。

2.外で過ごす時間が増えると関係性が変わってくる

家族の中でどんな立ち位置であっても、外に出れば「上の子」や「下の子」ではなくなり、一人の子どもになります。

姉妹出典:stock.adobe.com

家庭外で過ごす時間が長くなると、外でできた課題(勉強、友達づきあい、自分の立ち位置についての悩みなど)が増え、家に目を向ける余裕もなくなってくるもの。

昔はよく下の子と一緒に遊んでくれていた「お兄ちゃん・お姉ちゃん」であっても、自分のことでいっぱいいっぱいになってくるんですね。

また、「下の子」は「下の子」で成長とともに性格や兄・姉との付き合い方が変わっていきます。

外で過ごす時間が増え、家の中と外でのキャラクターが変わってくると、関係性にも変化が出てくるんですね。

3.成人以降に仲良くなるケースも多い

幼少期から成人以降までずっと仲良しでいる兄弟姉妹はそんなに多くないように見受けられます。
特に小学校から高校あたりまでは多感な時期となりやすいので、一度兄弟姉妹の距離が離れたり、関わりが薄くなったりするもの。

しかし成人以降、上の子が少し落ち着いた頃に、下の子を気にかけたりし、関係性が良い方向に向きやすくなります。
親が無理に仲良くさせずとも、兄弟姉妹の縁はしっかり繋がっているケースも多いんですね。

仲の良い姉妹出典:stock.adobe.com

家族にとって居心地のよい場所を作っていく

兄弟姉妹といっても相性は人それぞれ。
家族それぞれが、家庭を居心地のよい場所と思えるのが何より大切なのではないでしょうか。
子どもの個性や年齢によって、付き合い方をサポートしていけるといいですよね。

広告

著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る