衣替え前に実践したい!“汗染み・皮脂汚れ”がよく落ちる「しまい洗い」の洗濯術【正しい保管方法も紹介】

家のこと

2024.10.04

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。朝晩は涼しくなり、もうすぐ衣替えの季節ですね。夏に活躍した服をそのまま収納していませんか? 長期間保管される服は、“しまう前のケア” がとても大切です。衣類をきちんとケアすることで、来シーズンも快適に着用することができ、服を長持ちさせることができます。今回は、忙しい方でも簡単にできる、自宅でのケア方法をご紹介します。

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1. 汗ジミや皮脂汚れをしっかり落とす

つけ置き洗いで染み込んだ汚れを落とす

汗や皮脂汚れが残ったまま服を保管すると、次のシーズンに黄ばみニオイが浮き出てきてしまうことがあります。 特に夏場に着ていた衣類には汗や皮脂が染み込んでおり、そのまま保管すると衣類が痛む原因になります。部分洗いやつけ置き洗いで汚れをしっかり落とし、キレイな状態で収納しましょう。

汗・皮脂汚れを落とす洗濯前の「前処理」

汚れに洗剤を塗布する

  1. 襟や袖など、汗汚れが蓄積する場所に洗剤を塗布
  2. ブラシで軽く叩いて洗剤を繊維の奥に染み込ませる
  3. 40℃程度のお湯にアルカリ性粉末洗剤・酸素系漂白剤を溶かし、1〜2時間ほどつけ置き

※必ず洗濯表示をご確認ください。

汗汚れがよく落ちる!「しまい洗い」のコツ

衣類量を減らし、よく洗う

  • 衣類量を、縦型の場合は8割以下、ドラム式の場合は5~7割以下に減らす
  • すすぎは2回以上でよくすすぐ
  • 洗濯機洗いの際にお湯を使うと汚れがより落ちます

※レーヨンやウールなど、デリケートな素材の場合は、手洗いやデリケートコースで優しく洗いましょう。

2. 収納前は「徹底的に乾燥」を

しっかり乾かす

湿気が残ったままの状態で保管すると、カビの原因になることがあります。 収納前にはしっかりと乾かし、カビや臭いを防ぎましょう。

3. 防虫対策も忘れずに

防虫対策出典:stock.adobe.com

収納中に気になるのが、虫食いの被害。虫は汗や皮脂の臭いに引き寄せられます。衣類を収納する際には、防虫剤を忘れずに使用しましょう。防虫剤は衣類に直接触れないように、しっかりと適切に配置することが大切です。また、防虫剤の種類にも注意して、衣類に合ったものを選びましょう。

防虫剤の置き方

防虫剤は、収納の上部に置くことで効果が広がりやすくなります。防虫剤が衣類に直接触れないように、専用のケースに入れるか、布で包んで使用しましょう。異なる種類の防虫剤を併用すると化学反応を起こす可能性があるため、同じ種類の防虫剤を選び、衣類に合ったものを使うことが大切です。

保管方法・保管場所の注意点

衣類の整理出典:stock.adobe.com

衣類を長期間保管する際は、カビや日焼けを防ぐため、湿気や直射日光を避けましょう。保管場所の湿度が高い場合は、乾燥剤でカビ予防をします。日光が当たる場所に保管すると、衣類の色褪せや生地の劣化が進むことがあるため、風通しの良い日陰で保管し、時々換気を行いましょう。

服の整理も一緒に

1シーズン着なかった服はこの機会に整理することもおすすめです。「高かったから勿体ない」と何年も着ずに持っている服はありませんか? 実は着ない服を持ち続けることも勿体ないことの一つです。保管する場所も、衣替えの手間も減らせるため、この機会に思い切って服を処分してみてはいかがでしょうか?

衣替えは、単に季節ごとの服を入れ替えるだけでなく、衣類を長持ちさせるための重要なケアでもあります。汗や皮脂汚れをしっかりと落とし、適切な場所に収納することで、お気に入りの服を次のシーズンも綺麗に着こなしましょう!

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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