教えてくれたのは……浅川ふみさん
衣料洗剤の製造販売やクリーニングを手がける、株式会社ハッシュの代表取締役。創業62年のクリーニング専門店の3代目でもある。今までにない新商品を開発し、「洗濯を通じて新しいライフスタイルを提案」している。(第35回大田区中小企業新商品コンクール受賞)(国家資格クリーニング師)
「脇汗の黄ばみ」「襟元首元の皮脂汚れ」の原因
脇や首元は汗をかきやすい場所であり、特に襟は肌と服が擦れることで、汗に加えて皮脂汚れもつきやすい箇所です。
時間の経った汗や皮脂が酸化し変色することで、直後は目立たなかった汚れが頑固なシミとなって現れたり、汗に含まれる色素成分が黄ばみの原因になることもあります。
脇汗の黄ばみや襟元・首元の皮脂汚れを”キレイに落とす”洗濯方法
色と素材別による洗い方
◆【色落ちの心配がない衣類の場合】
・漂白剤につけおきします。
・洗面器にぬるめのお湯を入れて、漂白剤を適切な量(約10ml)混ぜて溶かします。
・黄ばんだ部分に直接液体洗剤をかけて、軽く揉みこんでおきます。
・そのあと服を洗面器の中に入れて、1時間弱つけおきにします。長くつけ置きしすぎると色落ちの原因になるので気を付けましょう。
・洗面器に入れた液ごと洗濯機に入れて通常の洗濯をします。
◆【色柄物やデリケート素材の場合】
・黄ばみには、生地に優しく色落ちしない染み抜き剤を塗ります。
・落ちが悪い場合は、重ね塗りをします。揉んだり擦ったりすると生地が傷むので注意。
・そのあと、洗濯機に入れて通常の洗濯をします。
「白い洋服」と「色もの洋服」洗濯時の注意点
色別による洗い方
【白い服の場合】
他の色の服と一緒に洗濯すると、色移りの可能性があります。特に、濃い色の服や新しい服とは、分けて洗います。
漂白剤を使わなくても、白さを保つことができる洗剤を選びましょう。
また、柔軟剤を使用すると白い服の柔らかさを保つことができます。漂白剤を使う場合は過剰に使用しないようにし、服に付着した漂白剤が残らないよう、十分にすすぎます。
【色のついた服の場合】
高温のお湯で洗濯すると色落ちしやすくなります。水、またはぬるめの温水で洗濯しましょう。
漂白剤や、漂白剤入りの洗剤は、色落ちの原因になるので避けます。洗濯前に、目立たない衣類の裏地で、洗剤や柔軟剤による色落ちや色移りがないか確認すると安心です。
洗い方は手洗いか、洗濯機のおしゃれ着洗い・手洗いコースを使用します。手洗いやゆっくりしたサイクルで洗濯することで、衣類の色落ちを最小限に抑えることができます。
***
これからたくさん汗をかく季節。浅川さんに教えていただいた洗濯方法を活用して、お気に入りの洋服を長く着られたらいいですね!