7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症「水イボ」
水イボは、伝染性軟属腫ウイルスに感染することで生じる、水っぽい光沢のある皮膚の疾患です。皮膚のバリア機能が弱く免疫力の低い7歳以下の子どもに多い感染症で、人から人へとうつります。自然治癒することが多く、基本的には放置しておいて良いものらしいのですが、自然に治るのを待つと数ヶ月~ときには数年かかることもあるのだそう。完全に治る前に子どもが水イボを引っ掻いてウイルスが広がり、数が増えてしまうリスクも否めません。
水イボになったらプールに入れない? それとも入れる?
水イボは、基本的には水を介してはうつらないとされています。水を介してうつらないとはいっても、浮き輪やタオルなどを介して他のお子さんにうつしてしまう可能性はあります。そのため学校や保育園・幼稚園では、水イボになった際のプールの利用を可とするか不可とするか判断がわかれることも多いようです。どのようなルールになっているかは、所属している学校や園に確認しましょう。
またプールの使用が可能だとしても、浮き輪やタオルを共有しないなどの注意が必要。特に小さいお子さんの場合は、自分で対応がむずかしい部分ですので、先生や保育士さんたちによく相談してくださいね。
水イボになっちゃった!感染を防ぐためにできること
子どもに水イボの症状が出ているのを発見したら、まずはきょうだいや周りのお子さんにできるだけ感染しないように対策する必要があります。上記にも書いたように、水イボは水を介してうつることはありませんが、水イボのウイルスが付着した物に触れた場合は感染の恐れがあります。そのため、お風呂やプールには入れるものの、お風呂やプールで使う道具を他者と共用しないよう注意が必要。ビート板や浮輪、タオルなどを共用せず、プールから出たあとはシャワーでよく体を洗い流すことを心がけましょう。
家庭では、普段タオルなど直接肌に触れる物をきょうだいや家族で共用することも多いかもしれませんが、水イボが完治するまでは共用を控えてください。また、肌が乾燥していると皮膚バリアが弱くなり、水イボの感染率が高まるので、毎日きちんと保湿することも重要です。どういった保湿をすれば良いのかは、かかりつけのドクターにご相談くださいね。
水遊びやプールの季節が来る前に知っておきたい水イボについてお伝えしました。病院での治療、家庭での自然療法など方法はさまざまです。それぞれにメリット・デメリットがありますので、よく情報収集をして検討できると良いですね。初夏から夏にかけて、季節ならではの感染症ともうまく付き合いつつ、子どもたちには大好きなプールや水遊びを思いきり楽しんでほしいものです。
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