ペットロスとは?
ペットロスとは…
ペットと死別したり、ペットが行方不明になったり、盗難に遭ったりしたことなどを契機に発生する、疾患もしくは心身の症状のことを言います。
うつ、不眠、摂食障害など人によって様々ですが、日本医師会も「1ヶ月以上不調が続いている際には受診をするように」と勧めています。
しかし、日本ではまだペットロスへの理解が薄く、「犬が死んだくらいで大袈裟」なんて言われてしまう事も…
愛玩動物は近年、伴侶動物とも言われるようになり、人間にとってとても密接な関係になってきています。
実際、筆者も愛犬を「ペット」と思ったことは無くて、ずっと「家族」として接してきました。
筆者は小さい頃に父親を病気で亡くしていますが、今回の愛犬の死は、父親の死と同じくらいの衝撃で辛くて仕方のない出来事でした。
不眠に悩まされ、食欲はあるものの食べては吐き気に襲われて…
朝も目を覚ますのが怖いと思ったほどでしたが、それも2週間ほどで治まりました。
筆者は軽度で済みましたが、ペットロスの辛さをなかなか理解してもらえない…
この苦しさもプラスされてしまい、ペットロスからなかなか抜け出せない人が増えているそうです。
主な克服法とは?
様々な克服法がありますが、主なものとしてこの3つがあります。
《泣きたいだけ泣く》
悲しい気持ちを紛らわせるために、わざと他の物事に没頭してペットの事を忘れようとする方がいます。
ですが、これはあくまでも一時的なもので、根本的な解決にはなっていません。
大切な家族を失って悲しいのは当たり前なんだから泣いてもいいんです。
だから悲しさから目を背けないで、気が済むまで泣きましょう。
《専門家に話を聴いてもらう》
先程も書きましたが、日本ではペットロスについての理解がまだ薄いです。
友達や家族に話を聞いてもらえればいちばんですが、それもなかなか出来ない場合には、ペットロスカウンセラーなどの専門家に話を聴いてもらうのも手です。
1人で抱え込まないようにしましょう。
《新しいペットを迎える》
以前ペットショップで働いていましたが、ワンちゃん猫ちゃんを見に来たお客さんに多かったのが、「前に飼ってた子が亡くなって…」という方々でした。
亡くなったペットへの罪悪感を持つ方も多いでしょうが、犬や猫は何よりも飼い主の幸せを願ってくれる動物です。
きっと「私の時のように幸せにしてあげてね」と天国から見守ってくれているはずです。
やってよかったこと
愛犬を亡くして、「これをやっておいてよかった」と思ったこと。
まず1つ目は《葬儀》です。
初めは市でやっている火葬を考えていましたが、これで後悔しないか…と考えた時に、割高になってもいいから、最後くらいはきちんとお別れしたいと思い、ペット火葬の会社にミニセレモニーを依頼しました。
家族内だけの小さなセレモニーですが、「ちゃんと見送ることが出来た」と心から思う事ができたので、ペットロスも軽度で済んだ気がします。
それから、もうひとつ…
《愛犬の人形を作る》
実はとても悩みました。
愛犬にそっくりな人形…見る度に辛くなるのではないか。
そう思っていましたが、作って正解でした。
出来上がりを見た時にはつい泣いてしまいましたが、「もう離れることはない、今度はずっと一緒にいられる」という不思議な安心感がありました。
今では愛犬の祭壇に位牌代わりとして飾り、毎日撫でています。
そして、愛犬の死がきっかけで《ペットロスカウンセラー》の資格取得を目指すようになりました。
今までもトリマー資格、愛玩動物飼養管理士資格を取り、動物関係の仕事をしたりしていましたが、今回のことでペットロスへの理解の薄さを痛感し、ペットロスで悩む人の心に寄り添いたい…と強く思うようになりました。
ですが、「悲しい」という気持ちを「悲しい」だけで終わらせたくない、というのが一番の動機です。
ペットロスについて学ぶ事で、自分の気持ちも整理できるのではないかと思っています。
これらはあくまでも筆者がやって良かったと思う、個人的な意見です。
ですが、何かの参考になればと思い書かせて頂きました。
【ペットロス】という言葉は何年も前から知っていました。
ですが、こんなに辛いものだとは全く知らず、今回愛犬が亡くなって初めて思い知らされました。
ペットロスで悩んでいる方、現在ペットを飼っている方のお役に少しでも立てたなら幸いです。
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