何時間も煮込まないと骨は柔らかくならない?
イワシを骨まで柔らかく調理した方がおいしいんだけれど、時間がかかるから作るのは、また今度にしよう! という方がいたら、ぜひ試していただきたい調理法があります。重たい圧力鍋を取り出して作る必要も、じっくり何時間もコトコト煮る必要もありません。定番の味付けに、あるものを加えるだけで「イワシの煮付け」が骨までおいしく食べられるのです。
定番の味付けにお酢を加えることで骨を柔らかくする
定番の味付けである水、酒、みりん、しょうゆ、さとうに、たっぷりの「お酢」を入れるだけ。イワシをお酢で煮ることで、酸の力で骨まで柔らかく仕上げることができます。臭み消しの役割もありますので、一石二鳥ですね。お酢の量は水と同量がおすすめ。火にかけると酸味が飛んで、味がまろやかになるので仕上がりが酸っぱくなる心配もありません。重たい圧力鍋を使わずとも、お酢を入れることでイワシの骨まで丸ごとおいしく食べることができますよ。
おいしい調味料の黄金比率
水4:お酢4:酒2:みりん1:しょうゆ1:さとう1
この比率を覚えていれば、お魚の量が変わっても、お鍋の大きさが変わっても、どんな状況でもおいしく作ることができますよ。水とお酢は同量なので覚えやすいと思います。
調味料を入れるタイミング
①底が広いサイズのフライパンに、イワシを隙間なく、重ならないように並べます。
②水、酒、お酢を魚がひたひたになるようにして入れたら、落し蓋をして火にかけます。
煮物をするときはこの「ひたひたの水加減」が重要です。
③イワシに火が通ったら、さとう、しょうゆ、みりんを鍋の隙間に溶かし入れていきます。
煮詰め時間で味が決まる
落し蓋を取って、火加減を調節しながらクツクツと煮詰めていきます。グラグラと煮てしまうと、煮崩れの原因になるので火加減は重要です。煮詰め時間が短いとさっぱり、長いとこっくり仕上がります。
多めに作って作り置きも便利
足の早いイワシですが、買ってすぐの新鮮なうちに煮付けにしてしまうと、冷蔵庫の中で3日ほど保存できます。多めに作っておいて、作り置きおかずとして活用しても便利ですね。
今回、26㎝のフライパンに対して、水240cc、お酢240cc、酒120cc、みりん60cc、しょうゆ60cc、砂糖35gで作りました。
冷凍すると1か月は持ちますので、スーパーで安く手に入りそうなとき、ぜひ試してみてください!
文/臼井絵里沙
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。