エアコンフィルターの掃除で風速10%アップ
エアコン内部はホコリやカビの温床。汚れたままだと運転効率が悪くなり、電気代にも影響します。「できれば業者のクリーニングがおすすめですが、フィルターだけでも月に2回ほど、自分でお掃除を。風速が10%上がり、運転効率がアップして節電になります。エアコン内部に入るホコリも減り、エアコンの寿命ものびますよ」とはライフオーガナイザー/家計アドバイザーの下村志保美さん。
大掛かりなイメージで、業者に頼むしかないと思いがちなエアコン内部の掃除ですが、自分でも行えるエアコンフィルターの掃除法をNPO法人 日本ハウスクリーニング協会の高橋敬子さんに教えてもらいました。
エアコンフィルターの掃除に用意するもの
用意するものは意外にもこれだけです。スポンジ棒の作り方を次に説明します。
スポンジ棒の作り方
とても簡単ですが、このスポンジ棒がエアコン掃除の鍵を握ります。
乾いた汚れを払ってから水洗いが鉄則!
「エアコンは室内の空気を吸い込んで冷却し、吹き出しています。フィルターにホコリがたまっていると効きが悪くなりますから、はずしてお掃除を。このとき、いきなり水洗いするとドロドロになってしまいます。乾いた汚れは乾いているうちに、サッシ用ブラシで払ったり、掃除機で吸い取りましょう。吹き出し口もカビの温床。簡単に作れるスポンジ棒を差し込んで拭き取って」(高橋さん)
掃除スタート!
1台約10分。思っていた以上にとても簡単だと思いませんか?
自動掃除機能付きのエアコンも吹き出し口の掃除を
「自動掃除機能といってもフィルターだけ。内部や吹き出し口は汚れています。掃除機能なしのエアコンと同様、吹き出し口はスポンジ棒できれいに拭き取りましょう。内部の掃除は専門業者に頼むことになりますが、掃除機能なしのものより割高になります。また機種によっては、取り除いてたまったホコリを自分で捨てなければならないものもあります。知らずにたまったままになっているケースも多いので、取り扱い説明書を読んで確認を」(高橋さん)
室外機の汚れは故障の原因
ベランダや庭に設置されている室外機。風雨にさらされて汚れていたり、周囲にモノを置いていませんか。排熱の役割をもつ室外機の汚れは、エアコンの作動に影響することがあります。無駄な電気を消費したり、よけいな負荷がかかって、突然故障してしまうことも。「掃除は内部に水が入ると故障の原因にもなるので、ほうきで表面の乾いたチリやホコリを払って。周囲にもあまりモノを置かず、きれいにしておきましょう」(高橋さん)
面倒、時間がない、やり方がわからない…そんな言い訳でエアコン掃除を避けてきた人も多いと思いますが、100均で揃う道具で、約10分の作業で節電につながるとなれば重い腰も上がりますよね。本格的な夏を前に、早速今週末に取り組んでみてはいかがでしょうか。
監修/高橋敬子(NPO法人 日本ハウスクリーニング協会)、下村志保美さん(ライフオーガナイザー/家計アドバイザー)
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