床の水拭きをすると“打ち水効果”でひんやり
素足で歩く夏はフローリングも汗や脂でベタベタしますよね。毎日のお掃除は必須ではありますが、ぞうきんで水拭きすることで部屋をひんやりさせることができるのです。住宅・家事ライターの藤原千秋さん曰く「夏は庭や玄関に打ち水をし、その気化熱で涼しくする昔からの知恵がありますが、フローリングの水拭きにも、それに近い効果が。足元がさらっとするのも気持ちいいですよね。畳やカーペットも、かたくしぼったぞうきんで水拭きすると、さっぱりしますよ」とのこと。
そこで、1日約10分(6畳)で完了する床の水拭きのテクニックをご紹介します!
畳もフローリングも隅から目に沿って拭く
NPO法人 日本ハウスクリーニング協会の高橋敬子さんに床掃除のコツを伺いました。「水でぬらすとフローリングを傷めたり、畳にカビがはえることがあります。そのため、ぞうきんは、しっかりかたくしぼるのがポイント。目に沿って拭けば、溝のホコリやゴミまで取れます。反対に、目をまたいで拭くと、ゴミが目に入り込んでしまうので気をつけて」。
用意するもの
乾いたぞうきん
水拭き用ぞうきん
新聞紙(バケツの下に敷く用)
バケツ
【ポイント】
バケツの水は1/3の深さにとどめると、ぞうきんをしぼったときに水はねしません。ぞうきんは、ぬれたものと乾いたものを重ねてしぼると両方がかたしぼりになります。
ぞうきんのしぼり方
【悪い例】横に持ってねじる
【良い例】脇をしっかり閉めてしぼる
ウェットシート派でぞうきんをあまり使わない人も多いかもしれませんが、ぞうきんのしぼり方にもポイントがあります。
「ぞうきんを横に持ってねじりながらしぼる人もいますが、脇が開き、うまく力が入りません。縦に持ち、竹刀を振り下ろすようにしぼると、脇がしまってかたくしぼれます」(高橋さん)
フローリングと畳目に沿って
フローリングは板目に沿って一枚ずつ拭いていく
畳は目に沿って一畳ごとに、イグサを傷めないように軽く拭く
かたくしぼったぞうきんで部屋の奥から水拭きします。拭いたところを踏まないよう、部屋の奥から順に、かたくしぼったぞうきんで拭きます。終わったら換気をして乾かしましょう。
カーペット&ラグは重曹でさっぱり
洗えないカーペットやラグは重曹を使ってのお掃除がオススメです。「カーペットやラグに重曹をふりかけ、しばらく放置したあと、掃除機で吸い取ります。重曹に汚れやにおいが吸着し、一掃できます。クッションやぬいぐるみも、袋に重曹と一緒に入れて振り、しばらくおいて掃除機で吸い取るといいですよ」(高橋さん)
ぞうきんとバケツさえあれば簡単にできてしまう水拭きに打ち水効果があるとくれば、積極的に毎日のお掃除に取り入れたいですね。家がきれいになるだけではなく、体感温度が下がってエアコンの設定温度を上げられるので、電気代の節約にもつながるなんて、嬉しい一石二鳥です。
監修/高橋敬子さん(NPO法人 日本ハウスクリーニング協会)
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