学資保険で充分?!18年後に後悔しないために今考えたい事

働く・学ぶ

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2019.07.19

子どもが生まれて可愛いけど、成長していくにつれて「教育費」どうしよう?

なんて不安になったことは無いですか?

「学資保険」に入れば良いよ。

なんて声も聞きますが、本当に学資保険で大丈夫かな。
今日はそんな不安を紐解いてみました。

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学費保険に入る前に考えてみる

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お子さんの学資保険に入ってますか?

赤ちゃんを連れて郵便局へ行くと、「可愛いですねーお子さんの教育費が今後どんどんかかりますね。学資保険は入られてますか?」なんて、愛想の良いおばさま(失礼)に勧誘された!なんて方もいるかと思います。

子供が生まれたら学資保険は入るもの

ご両親からそう言われた!人もいるのではないでしょうか。

確かに、何十年前の学資保険はかけておくだけで、
掛け金に対しての返戻率(増えるお金)も多く「あの時にかけてて良かった」と子供の大学進学時に感謝する事もあったかと思います。

しかし、今は超低金利時代!

かつてのような、高返戻率の商品なんてありません。

現在、最も返戻率が高い学資保険(ソニー生命、2019年4月)ですら、返礼率は104.4%〜108%です。

アフラックやかんぽ生命(郵便局)に至っては元本割れ(返戻率100%切っている、払った額より少なくしか返ってこない)しています。

例えば、0歳児に200万円払って18歳で受け取りの学資保険。
返戻率105%なら受取金額は210万円なります。

10万円も増えている!

一見、良さそうに見えますが、10万円得る代わりに知っておくこともあります。

☑️18年間は引き出し出来ない
☑️途中で解約すると大きく支払った金額を下回る
☑️保険会社倒産リスク
☑️物価の上昇スピードには付いていけない(契約時に返ってくる金額が確定)

みんなは学資保険に入っているの?

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学資保険加入率は平均、約55%です(ソニー生命2014-2018調べ)


<学資保険の加入率>
2014年:54%  
2015年:59.5%  
2016年:60.6%  
2017年:57.1%
2018年:46.3%出典:woman.mynavi.jp


小学校の1クラスで見たら、半分の子供は入っているイメージ。

え?残りの子供達は入って無いの?

学資保険に入ってない家庭の理由は、「貯蓄している」「学資保険に入るお金が無い」などが挙げられるようです。

もはや学資保険に入ったら、安心の時代では無い!

学資保険も「教育費作りの選択肢の一つ」として、親は「教育費を作るためにどうするか?」この視点を持つ必要があります。

子供が生まれたら、学資保険に入る時代は終わった!

→学資保険に入るか入らないかを決める
→どうやって教育費を作るか考える

でも学資保険は親の「保険」代わりにもなるよね?(親が死んだら全額保証)

30代男性の死亡率は1%以下(厚労省調査)

死ぬ確率がとても低いのに、18年間も縛られる学資保険に入る必要があるでしょうか。
不安なら掛け捨て生命保険で(死亡保証1000万円、10年間)毎月1000円前後の商品を選ぶ方が効率的です。

これだけ学資保険の返戻率が下がった今は、

保険と学資は目的別に切り分けて用意するのが賢いやり方

ですね。

学資保険代わりになるのは?

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学資保険に入らないと言うと、保険屋さんからは

学資保険代わりには

ドル建て生命保険
低解約返戻金終身保険

などを勧められるケースがあります。

個人的には学資目的の運用をしたいなら

学資保険を別の保険に置き換えするのはオススメしません。

☑️返戻率も保険外の商品と比べて高く無い
☑️途中で解約すると戻ってくる金額が少ない
☑️インフレ(物価上昇、現在のお金の価値が下がる)に対応しない

結局、学資保険と同じ。
学資保険のデメリットをカバーしてくれないからです。

それなら、国の優遇制度を使って、「保険以外の運用方法」を検討してみてください。NISA、積立NISA、ジュニアNISAなど利益に対しての課税優遇措置があります。

インデックスファンドの投資信託を毎月積立で18年間購入する(ドルコスト平均法)

インデックスファンドというのは、経済の指標に合わせて(日経平均、ダウなど)幕の内弁当のように株や債券を詰め込んだ商品。

個別株や債券の知識がなくても購入し運用できます。
運用を会社が代行してくれるので信託報酬(手数料)がかかりますが(一番安いもので0.14%、2019年7月現在)毎月一定額を購入していけば、リターンが得やすい手法です。

例えば、毎月1万円を18年間インデックスファンドを積立購入。
支払った金額は216万円。

3%で運用したら285万円。「69万円」増えます。
前述の200万円で加入した学資保険では10万円。

差額が59万円。

「69万円」の利益に掛かる税金を、NISA制度で減らすこともできます。

自分で運用した方が成績が良いのです。

もちろんリスクもあります。

長期運用できる商品を選ぶ必要性(保険商品選びと同じ)
運用会社が倒産したら銀行預金と違って保証が無い(保険会社倒産と同じ)
すぐに換金出来ない(保険と同じ)

これからの時代は、子どもの学費は、親も勉強して運用していく必要があります。

学資保険ありきではなく、代わりになるモノは何か?
「投資信託」を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?

学資保険に当たり前に入る時代は終わった。

我が家の長男は、6年前の誕生から投資信託を毎月定額購入(ドルコスト平均法)しています。

毎月1万円を6年買い続けて、現在は72万円→85万円になっています。長期保有であと12年運用したいと思います。

そうは言っても不安!なんて方は、学資保険と投資信託を半分ずつにしてみるなど、色んな教育費の作り方はあります。

ぜひ、大事な子どもの教育費。
まずは「学資保険ありき」の考えを捨てて、どうやって作っていくのか、考えるきっかけになれば嬉しいです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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