子どもは歯みがきを嫌がる年齢別の理由
1)歯みがきを始めたばかりの赤ちゃん
今まで歯みがきをしたことのなかった赤ちゃんにとって、歯ブラシは大きな異物。センシティブな口腔内に歯ブラシが入ることはとっても不快なんです。歯ブラシに慣れさせるために、歯が生える前から歯固めタイプの歯ブラシを持たせてあげると、おもちゃ感覚で抵抗感が少なくなりますよ。歯ブラシに慣れるまでは歯みがきシートや指にはめるシリコン歯ブラシもおすすめです。また、口をずっと開いていないといけないのも初めての経験です。歯の本数が少ないので磨く時間は短いですが、休みながら手早く磨いてあげましょう。
2)自我が芽生えた子ども
少し大きくなって自我が出てくると、物理的に歯ブラシが口の中に入るのが嫌、口を開けているのが嫌というのに加えて、他の要因も出てきます。例えばおもちゃやテレビに集中している時、歯みがきで遊びが中断させられるのを子どもはとても嫌がります。いやいやとだだをこねられると、親はつい大きな声で叱ってしまいがちですが、子どもにとってはそれもいやなことです。そのまま無理矢理歯みがきをすると、子どもにとって歯みがきの時間がトラウマになってしまいます。子どものイライラで親もイライラしてしまいがちですが、そこはぐっとこらえて優しく声掛けしてあげましょう。
歯みがき大好きっ子を育てるためのツールは?
それでは歯みがき大好きっ子を育てるためのツールを1つずつ見ていきましょう。
1:ぬいぐるみ
お気に入りのぬいぐるみに歯みがきをしてあげてから、「○○ちゃんも一緒に歯をきれいにしようね!」と励ますと、小さい子どもにもわかりやすくよい動機づけになります。子どもにぬいぐるみの歯を磨かせてあげるのもいいですよ!
もぐもぐパペット
2:動画
東京ハイジ はみがきのうた 可愛くて覚えやすいメロディーです
昔からある歯みがきの歌。親も馴染みがあるのでは?
動画で歌やリズムに合わせて楽しく歯みがきすることで、子どもにとって歯みがきが楽しい時間になります。子どもは記憶力がよく、歌をすぐ覚えるので、動画がない時でもママが歌ってあげると喜びますよ。我が家は普段あまり動画を見せませんが、歯みがきの時は特別に動画が見れるので喜んでいます。
3:絵本
視覚に訴え効果的なのが歯みがき絵本。動物が歯みがきをするものや、虫歯になった主人公が痛い思いをするものなど、さまざまな歯みがき絵本があります。普段から歯みがき絵本の読みきかせをすることで歯みがきの大切さに気づいていきます。
はみがきあそび
ノンタン
はみがきれっしゃ
わにさんドキッ はいしゃさんドキッ
4:好きなキャラクターの歯ブラシ、好きな味の歯みがき粉を使うこと
歯ブラシに好きなキャラクターがついていたり、好きな味の歯みがき粉を使うことで、子どもは俄然やる気がでます。歯ブラシや歯みがき粉を子どもと一緒に選ぶのもよいですね!
トミカ歯ブラシ
ハローキティ歯ブラシ
参考
こちらのサイトではキャラクター付きの歯ブラシのほか、年齢別のおすすめの歯ブラシを紹介しています。
5:鏡
子どもに鏡を持たせて歯みがきの様子を見せると、自分の口の中で何をされているかがわかるので抵抗感が少なくなります。歯みがきの様子を見せながら歌ったり「バイキンやっつけるぞ!」などと声をかけながら磨いてあげましょう。
スマイリー
ベビーミラー
6:ごほうびシール/スタンプ
子どもはシールやスタンプが大好き!歯みがきができたご褒美にシールやスタンプをあげることで、歯みがきをゲーム感覚で楽しむことができます。全部たまったら少し大きなご褒美をあげるのもいいかもしれませんね!
いかがでしたか?歯みがき大好きっ子を育てるために使えるツールは沢山あります。1つずつ根気強く試して、その子に合った方法を見つけてあげて下さいね!
文/澤田史子(歯科医師。ブリティッシュコロンビア大学歯学部勤務後、愛知学院大学 高齢者歯科学 非常勤助教を勤める)
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