普段から自分の言動を客観的に分析していると、苦手な人とうまく付き合えるようになります
メタ認知とは、認知を認知すること。自分の思考や行動を客観的に認知することを言います。
「そうか。私はあの人がこういうことを言うから、戸惑っているんだ」
「とくにこういうことをしているときに声をかけられると、いつも困ってしまうんだ」
このように、客観的に自分の思考や行動を分析してみると、自ずと苦手な相手への対処法もわかってきます。
メタ認知能力を高めるためには、普段から自分を内観し、記録することをおすすめします。私自身、「メタ認知日記」とも言うべき誰にも見せない裏ブログをつけて、たびたび読み返しています。
あるいは、「この人はメタ認知能力が高い」と思える人と一緒に過ごさせてもらうのもいいでしょう。それによって、自分を客観視できている人の思考パターンや行動パターンが自然とあなたにも移ってくるはずです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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