クロージング「最後は気持ちよく」が次につながる
お料理や後片付け、子どもたちがお手伝いしてくれることは嬉しいのですが、「ちょっと大変」だし「ちょっと面倒」なんていうママの本音もちらほら・・・。褒めるどころか(手伝ってくれないほうがラク)なんて思ってしまうこともありますし、散らかしたり失敗したりでついつい子どもを叱ってしまうこともあります。
「とても簡単なことでも、子どもたちにとっては初めての経験だったり、他に気をとられたりして、もしかしたらお皿を落とすとか、お醤油をこぼすという失敗もあるかもしれません」
「大切なのは、失敗してしまった後にママがどんな対応をするか、です。お箸を落としてしまった、子どもはママのところへお箸を拾って持ってくるでしょう。落としたことを怒りたくなるところですが、拾って持ってきてくれたことをまず褒めてあげて下さい。落とした瞬間、あっと思うでしょうし、つい、落としちゃったの! と声をあげてしまうかもしれません。それは誰だって、あーあ、と思うものですから。ただ、子どもがママの落胆した顔をみて、お手伝いがそこで終わってしまったら、達成感ではなく、失敗した、ガッカリした経験になってしまいます」
そこで、爲我井先生はクロージングという言葉を口にしました。
「クロージングが大切なんです。作業が終わった時、子どもたちが、やってよかった、頑張ってよかった、褒めてもらえた! 嬉しいな、もっとやりたいな、と思えるように、最後の最後でしめくくることがとても大切です」
なるほど、親も人間ですから、つい「もう~」とか「なにやってんの!」などと漏らしてしまいがちです。でも、やはりフォローが大切。先生が言う通り、最初ではなく、最後に「褒める」ことで、起きた出来事が悪いことから「良いこと」に変わる。感情に任せて怒ってしまうと、親も後から後悔します。でも最後に、褒めてあげて、子どもの笑顔を見て、上手なクロージングをすれば、子どもだけでなく、親もまた、いい気持ちになれるのですね。
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