”妬みの感情”は大人になるほどに深まり、強くなる【脳科学者に聞いた!vol.68】

ライフスタイル

2019.10.21

誰もが心に抱いたことがあるであろう妬み。こうした感情は、大人になる過程で強くなっていくのだといいます。

広告

学習によって、大人になるほど妬みの感情は強くなっていきます

 泣いている子どもを「かわいそうに」と慰めると、さらに大泣きされることがあります。これは、子どもなりに「そうか、私はかわいそうなんだ」と学習し、さらに悲しくなるからです。
 こうした学習によって私たちは、大人になる過程で様々な感情を深めていきます。
 妬みも同様です。同僚について「あいつはずいぶん優遇されているけど、いいの?」などと言われたときに、「この状況は自分にとって損なんだ」と学習し、さらに妬みは募っていきます。
 後天的な学習で深まるこれらの感情は、残念ながら楽しいものよりも不快なもののほうが多いようです。

『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』好評発売中

中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。

カリスマの言葉シリーズ#015『あの人の心を見抜く脳科学の言葉』
価格:680円(税込:748円)
出版社:セブン&アイ出版
https://7net.omni7.jp/detail/1106824277

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

著者

saitaロゴ

saita編集部

saita編集部です。毎日が楽しくなる、心がラクになる、そんな情報をお届けします。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告