海に家が浮かんでる⁉「伊根の舟屋」に行ってきた!どこか懐かしくて心動かされる町の【ぶらり旅ガイド】

カルチャー

 海に家が浮かんでる⁉「伊根の舟屋」に行ってきた!どこか懐かしくて心動かされる町の【ぶらり旅ガイド】

2019.12.21

京都府北部といえば、「天橋立」。丹後半島を代表する景勝地で、宮城の「松島」、広島の「宮島」と並び日本三景に数えらえれるところです。そこからさらに車で20分ほど行ったところにある、「伊根町」という観光地をご存知でしょうか。伊根湾に沿って約230軒の「舟屋」が立ち並ぶ、日本初の「漁村」で重要伝統的建造物群保存地区に選定されたエリア。いまもっとも人気の観光地です。この風光明媚な景色をひと目見たくて、東京→京都→京都北部と4時間半かけて行ってきましたよ~。早速、ご覧ください。

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「伊根の舟屋」とは?

舟屋は1階が四角く切り取られていて、海とつながっています。船を収納するほか、漁の道具を格納したり、開いた魚を軒先に干したり。洗濯物を干しているところもありますね。

伊根湾は三方を山に囲まれた独特の地形で、湾の出入り口にある「青島」が防波堤の役割を果たしているため、1年を通じて穏やかな海なのが特徴。その湾をぐるっと囲むように「舟屋」がびっしりと建てられています。海辺に立つと、まるで建物が海上に浮かんでいるかのような景観が広がります。「舟屋」とは、1階が船のガレージで、2階が簡易的な住居の建物のこと。遠く江戸時代からあったそう。船は海から直接格納するため、ガレージには石敷きのスロープが設けられています。生活するスペース=母屋は、通りを挟んだ向かい側にあります。現在も「舟屋」で生活をしている漁師さん他がたくさんいて、それ以外には宿泊施設や飲食店として再利用しているケースも。明治期から昭和初期の建物も数多く残る町並みを歩けば、どこか懐かしい風情に心が癒されます。

「伊根の舟屋郡」見るなら海上からが断然おすすめ!海上タクシーを利用しよう

カフェ雅から見える風景。まるで絵画のようですよね

海を眺めながらのんびりお茶タイム(みたらし団子とお茶)

丹波の名産品「へしこ」をかたどったベンチ

海上タクシーがやってきました

カフェに横付けしてくれます。手にはすでに2名分のライフジャケットが

「舟屋」は1階を見学できるよう一般に開放されていたり、カフェや飲食店に改装したりと、ふらっと「中に入れる」ものがいくつかあります。そのなかの1軒、和カフェ「伊根の舟屋 雅」に立ち寄ってみました。この舟屋は75年ほど前に建てられたものだそう。舟屋の作りそのままに細長いレイアウトで、手前に大きなテーブル席、奥に海を間近に望むカウンター席があります。以前はここに船を格納していたのでしょう。つきあたり奥まで行くと外に出られます。そこには、きれいな海と青い空と遠くに山を望む景色が。窓際席で景色を眺めつつ、美味しいみたらし団子とお茶をいただきましたよ~。でも実は…ここに来たのは休憩するためだけでなく、もっと大事な目的が!このカフェから私たち、船に乗るんです!「えっ、どうやって!?」。もうおわかりですよね。船がカフェに横付けしてくれるんです。湾内を案内してくれる「海上タクシー」というサービスがあって、電話すれば指定の船着き場に駆けつけてくれる仕組み。この町内には3艘の海上タクシーがあるみたい。もちろん、連絡はカフェの店主がしてくれますよ。待つこと2、3分。海上タクシー「亀島丸」が到着しました。船長さんが笑顔でお出迎え。船の店員は12名で、乗り合いということもあるみたい。でも、今日は私たち2人だけの貸し切りです。船長さんから手渡された救命具を身につけて船尾あたりに腰掛けたら、いざ海上タクシーの出発です。いや~、ワクワクしますね!

伊根の舟屋 雅 伊根町平田552
0772-32-0280 営業時間9:00〜17:00 バス停伊根からすぐ

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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