家族を残し、単身インターン先へ
ちょうど1年前の2019年3月、私は移住した京都から1年前まで住んでいた東京に単身で向かっていました。東京にある、自分がモデルにしたい全日制の小学校を運営しているマイクロスクールにインターンに向かうためです。
家族を京都に残し、単身で東京へインターンに向かう。その背景には「小学校を創る」という決断があったからです。これをいうとほぼ100%「学校って創れるの?」と聞かれます。私が創ろうとしている小学校は、いわゆる公立や私立といった文科省に認定された小学校ではなく、フリースクールやマイクロスクールといった形で立ち上げる予定で、そのモデルとしたい小学校にインターンとして入らせてもらうことができたのです。
小学校を創りたい!その想いの原点
女性の就労支援団体「ArrowArrow」の活動をしている時、たくさんの女性と出会ってきましたが、子育てをしながら働くことへの罪悪感、新しい一歩を踏み出そうとする自分への葛藤を抱えている女性の多さ、そしてそれに対してサポートができない自分へのモヤモヤが常にありました。そしてその頃、自分にも子どもが産まれて、日々娘である彼女に向き合いはじめてふと思ったのです。「この可能性に満ち溢れた彼女は、いつか『自分が選択することに罪悪感を持ち始めるのだろうか?』」と。
私たちが触れてきた小さい頃からの積み重ねが、今に繋がってるのであれば、ライフイベントを迎えるずっとずっと前の段階での経験が大事なのでは?と思うようになりました。それからは「これからの時代を生きる子どもたちに自分がなにができるのか」を考える日々でした。そんな中でインターン先に選んだマイクロスクールに出会ったのです。
そのマイクロスクールは、従来の教師から生徒に一方的な与える授業ではなく、自分が発見した疑問に対して問いを持ち、仲間と力を合わせて調査を行うことで、未知の問題を切り拓いていく探究型の小学校でした。直に子どもたちの学びの場に触れたいと、見学の機会を頂きました。そしてたちまち魅了されていくのを感じたのです。
「私もこんな学びの場を創りたい!」と思うようになりました。
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