乳幼児の場合は「親子の予定」をまとめてクエスト化しよう
乳幼児の場合、親自身の時間のコントロールでさえむずかしいものです。子どもの機嫌次第であったり、お世話が必要だったり、つきっきりじゃないと遊んでくれなかったりします。そのため、子どもにスリークエストをさせるのではなく、「親と子の予定」をセットにしてクエストを組み立てるのがおすすめです。
3つのやることの中に1つ子どものやりたいことを混ぜ込みます。たとえば、下記のようなリストです。
【例】
- リビング片づけ/おままごと/洗濯ものを干す
- 掃除機がけ/おりがみ/昼食準備スタート
- 洗いもの/キッチン片づけ/ブロック
- 夕飯準備/洗濯物を畳む/絵本を読む
時間内にやりたい自分の予定に加えて、この時間帯にいっしょにしてあげたい遊びを1つ入れてください。遊びは、子どもがやりたがっていることがあればそちらを優先します。一緒に遊んでいることが「やると決めたこと」なので大人の気持ちも遊びに集中できます。1度でもいいから手を止めてしっかり向き合って一緒に遊んであげると、子どもも機嫌がよくなるので、結果として家事も進みますよ。
小学生の場合は、いっしょに生活のクエストを立ててあげよう
自分で自分のことができるようになる小学生の場合、子ども自身で取り組んでもらいます。ただ、 慣れないうちは、勉強や遊び、生活のことを含めた子ども自身のクエストを、一緒に考えてあげるのがおすすめ。専用の 小さなノートを1冊用意して、1時間分の予定を書いていくと取り組みやすいでしょう。
話し合いながら下記のように具体的なやることリストにします。
【例】
- 漢字ドリル3ページ/計算ドリル3ページ/机の上を綺麗にする
- 教科書の音読1回/算数問題集4ページ/外遊びスタート
- 子ども部屋の片づけ15分/歯みがき/明日やりたいことを書き出しておく
- ピアノの練習15分/計算ドリル1枚/おかし
このとき大切なことは、明確な ゴールが見える作業を最初 に持ってくることです。 回数やページ数、時間が決まっている作業です。そして、それらが終わったあとに、目に見える終わりのない作業や、ごほうび的なクエストを入れます。
こうすると、集中力が途切れにくくなります。終わったあとにごほうびがあるので気分転換にもなります。
スリークエストのいいところは、 臨機応変に対応できるところです。1時間やってみて終わらないことがあっても調整できます。予定が変わったときの軌道修正もかんたんです。
スリークエストは、1時間に3つだけの「最優先でやること」を決める時間術。いわゆるToDoにこだわらなくてもいいし、どんなに小さなことでも構いません。予定が変わったときにも臨機応変に対 応できるので、休園・休校中の子どもたちの生活にぜひ取り入れてみてくださいね。
TEXT:三條凛花
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