家庭、職場、学校、近所……お付き合いを円滑に進める話し方 #すばらしき日本語

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 家庭、職場、学校、近所……お付き合いを円滑に進める話し方 #すばらしき日本語

2020.05.21

人間関係がもっとスムーズにいけばいいのに……こんな悩み、誰もが持っていますよね。どんなコミュニティーでも、自分が「一目置かれる存在」になれば、人間関係は円滑に進むもの。そこで、『すばらしき日本語』の著者、清水由美さんに、相手に一目置かれる「頭のいい話し方」について教えてもらいました。

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一目置かれる人とは?

あなたが一目置く人は、どんな人ですか? 学生時代なら偏差値や容姿、運動神経だったかもしれません。でも大人になった今、私たちを囲む環境は家庭・職場・地域などさまざま。年齢も性別もバックグラウンドも違う人たちが集まる中で、「一目置かれる=尊敬できる、尊重するに値する人」は、「相手の知識量を推し量りながら話を進める技術を持っている人」ではないでしょうか。

相手に合わせた「難易度」で話す

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「以前義父の新しいケアマネージャーの方と電話で話した時、頭のいい方だなあ、と思ったことがありました」(清水さん)。なぜなら、介護に関する清水さんの知識量をすばやく察知し、的確な「難易度」で話を進めてくれたからからだそうです。「『相手の知識量を推し量りながら話を進める技術を持っている人』は、敬語が正しく使えるなどという以上に、大切なことかもしれません」(清水さん)

まずは相手を観察して!

「素人や専門外の人に、業界用語や専門用語を振り回す人は、たとえ詳しい知識があったとしても『あったま悪~い』と思います。それが続くと、イライラして叫びたくなる!」(清水さん)。逆に、ある程度わかっていることを、初歩的なことから説明されるのも、くどくどしすぎて不快です。

相手に一目置かれるためには、話しながら相手を観察し、話題に対するその人の理解度を察知すること。その理解度に合わせて、話を進めることが大切です。最適の難易度で交わされる会話は、双方にとって、ノーストレス。良好なコミュニケーションが取れるので、自然と「この人頭がいい方だなあ」と言う印象を与えることができます。
そんな人から話をされると、やっぱり自然と意見を聞きやすいですよね。子どもとのコミュニケーションにも応用してみてください。

教えてくれたのは 日本語教師 清水由美さん

日本語教師 清水由美さん

1958年、岐阜県高山市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。神奈川大学、マレーシア・マラヤ大学等を経て、現在、千葉大学、法政大学ほかで非常勤講師を務める。

すばらしき日本語
著/清水 由美
ポプラ社
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TEXT:池田ゆき

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