【アフターコロナの子育て】「やりたいことを認める」と子育てはびっくりするほど楽になる!?

家族・人間関係

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2020.05.24

徐々に緊急事態宣言が解除となり、数ヶ月止まっていた経済活動が再開しつつあります。しかし、完全に元の生活が戻るわけではなく、引き続き新型コロナウイルス感染予防を心がけた自粛生活をしていく必要はあります。

学校休校が続いた子どもと親の関係も、さまざまな事態によって変化していくことでしょう。この落ち着かない日々の中で、親子の会話や接し方、どんなことを意識するとより良い関係を築いていけるのかを、今回も「おやこみゅ」NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事である天野ひかりさんにお聞きしました。

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これからの時代は「認める子育て」がポイントに

――この数ヶ月、子どもとの時間が増えたことによって常にイライラしたり指示ばかりしてしまい、育児に自信をなくしてしまったというママたちの声が多く聞かれました。

親子関係だけではなく、夫婦関係にも同じことが言えるのですが、イライラしてしまうのは相手に期待をしたり、裏切られたりしたときなんですよね。イライラしたくないというときにするべきことは、“相手を認める”ということに尽きます。このことを、今、自信をなくしているママたちに伝えたいです。

――「認める」ということで、子どもはどのように変化するのでしょうか?

人は誰でも、「自分のことをわかってほしい」という欲求があります。そして、わかってくれた人と生きていきたいと思うものなんです。だからこそ、相手を認めるということがすごく大事。これからの時代は、「認める子育て」がポイントになると私は考えています。

――これからの時代というのは?

これからはAIの時代になっていきます。そうすると、これまでの「親や先生が正しい答えを教えていく教育」から、「子ども自身が自分の頭で考え、答えを見出し、自律していけるための教育」に大きく変わっていくと思います。以前から言われていたことですが、今の状況がこの変化を加速させていると感じています。さらに、こういう時期だからこそ、お子さんのそのままを認められる家庭・社会であってほしいという願いがあります。

子どもに質問をしたときは、2分待つ

――具体的には、どのようなことをしたらいいのでしょうか。

例えば、朝に「今日1日何をするか」を子どもと一緒に考えてみましょう。お子さんの反応を見ながら、お母さんお父さんは、いろいろ提案をしてもいいと思いますが、強制はしないでくださいね。何をするのか、どういう風に時間を使うかを決めるのは子どもです。
「今日は何をしようか?」と聞いてすぐに答えられなくても、2分間返事を待ってください。すぐに返事ができなくても2分待つことで素晴らしい回答をするお子さんがたくさんいます。

でも、ママたちにとって2分待つというのはとても大変なことですよね。わかります。イライラしちゃいますよね。でも、この2分を与えることで、子どもは、自分でやりたいことってなんだろうと、頭を使い始めます。これが大事!子どもが考えている途中で、「宿題は?」とか「お片付けは?」とお母さんがイライラした言葉を投げることで、子どもが考える時間を邪魔してしまわないことが大事なのです。

――もし、子どもが決めた「今日やること」が、ママがしてほしいことと違ったらどうしたらいいのでしょうか。

その答えが、ママが期待したものではなくてもいいんです。ただ、「認める」と「任せる」は違うということを理解しておいてください。「任せる」というのは、「今日は宿題をしない」と言ったことに、「やらないのね」で会話を終わらせてしまうこと。そうではなく、「宿題は今日はやらないのね。じゃあ、何をやるの?」と聞いてください。そして、子どもがやりたいと言ったことを認めるんです。

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著者

山田かほり

山田かほり

フリーライター歴10年。読んだ人の心にふわっとした空気が流れるような記事や情報をお届けできるよう心がけています。

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