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パパとママの会話の仕方で子どもの喜びが3倍に!?コロナ渦で変化した家族時間の過ごし方

家族・人間関係

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 パパとママの会話の仕方で子どもの喜びが3倍に!?コロナ渦で変化した家族時間の過ごし方

2020.05.23

この数ヶ月、世界中がこれまでに経験したことのない非日常的な日々を過ごしています。
当たり前だった生活を送ることができなくなり、子どもたちは学校へ行くことができず、親は自宅で仕事をするようになりました。この外出自粛期間のなかで親子関係、夫婦関係には大きな変化が起きたのではないでしょうか。
そこで今回は、「おやこみゅ」NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事である天野ひかりさんに、自粛生活の中での親子の変化、また、家族みんなが揃う時間が増える中で意識していきたい夫婦の会話についてお話を聞きました。

イライラしたくない!ポイントは子どもの時間や視点に合わせる

――この自粛期間、これまでになく長い時間を親子で過ごすことになりました。この期間、天野さんのもとにはママたちからにどんな意見や相談が寄せられることが多かったですか?

結論から言いますと、ママたちを見ていると2パターンに分かれたという印象です。

ひとつは、「どうしてもイライラしてしまう、どうしたらいいですか?」という相談をされるママ。
在宅ワークがはじまったことで、家事、子育て、仕事を家の中ですべてこなさなくはいけなくなってしまいました。それをうまくこなせないことがプレッシャーとなってイライラしてしまう、どうしても子どもを怒ってしてしまうという悩みと疲労を抱えていました。

もうひとつのパターンは、その真逆です。こんなに子どもと過ごせる時間が今までなかったから、この時間を楽しんでいたら親子関係がよくなりましたというママ。私の印象としては、大きくこの2パターンに分かれたなという印象です。

――イライラしてしまったママと、子どもとの時間を楽しめたママ、大きく分かれたママたちのそれぞれの特徴はありますか?

イライラしてしまったママたちは、自分の中で予定をきちんと立てて、こうでなければいけないという考えが明確にあって、時間管理もしっかりしている真面目な方だと思うんです。このタイプのママは、「こうでなければ」と無意識に思っている枠からはみでてしまった子どもやパパにイライラしてしまうんですよね。真面目でしっかり者だからこその悩みです。

逆に、子どもたちやパパと楽しく過ごせたママは、自分なりの時間の使い方は頭の中にあるけども、子どもの時間や視点に合わせられる方。子どもの視点に立って物事を見られて、子どもの時間軸で物事を決めていけるという柔軟性があるので、イライラせずに過ごせていらっしゃるのかなという印象を受けました。

自粛生活を機に、家族との時間を見直したパパたち

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――親子関係だけではなく、夫婦関係にも同じことが言えますか?

もちろん、この自粛生活を通して夫婦関係もかなり変わったのではないでしょうか。まず、パパたちがこの状況を受け入れるのに時間がかかったと思います。ママたちは、割と変化に対して柔軟に動けるんですが、パパたちにとっては晴天の霹靂。今までは、会社に行っていればよかったのに、在宅になったことによって多くの戸惑いがあったと思います。

「家にいても俺は仕事をしているんだ!」なんて気持ちでいたら、同じく仕事をしながら、子育ても家事もこなしているママがいる。その様子を見て、いち早く「ママってこんなに大変だったんだね」ということに気づけるかどうかがポイントですね。気付いたパパたちは、柔軟に、そして率先して家事や育児をして、ママも機嫌良く過ごせていたのではないでしょうか。これはとても理想的なパパの例ですが(笑)。どんなにママが大変さを伝えても、パパたちが自主的に変わらない限りは難しいんです。

――パパがそこまで大きく変化していなくても、一緒に過ごす時間が増えたことで、夫婦関係が円満になったという夫婦も増えているようです。

一緒に過ごす時間”を基準に考えるのは難しいと思うのですが、夫婦のコミュニケーションが濃くとれているご夫婦ほうが仲が良くなるというのは、人間ならではの素晴らしいことだと思っています。これは、夫婦だけではなく、親子でも、友達関係でも言えることです。パパたちの中には、今までもっと子育てに時間を使いたかったし、もっと奥さんと仲良く過ごしたかったけど、会社に縛られてどうしてもその時間が確保できなかったという方もいると思うんです。それが、世の中的に「おうちにいることが正義」という状況になり、多くの時間を家族と過ごしたことで「家族こそが自分の居場所だ」と実感したパパも多いのではないでしょうか。

仕事は成果重視で評価される時代へ

――自粛生活生活でテレワークが普及しましたが、アフターコロナも働き方はさらに変わっていくと思いますか?

これからは働き方もどんどん変わると思っています。これまでは、会社への忠誠心を態度で示すということで評価されることもありました。それ故、実力が測りにくい社会(能力がない人もいやすい)社会だったと思うのですが、アフターコロナは成果が問われる時代になっていくと思います。テレワークでは態度なんてわからないですよね。長く会社いるということできない。そうなると、確実に成果で評価される働き方になっていきます。

――意識を変えていく必要がありますね。

同じ仕事に対して、10時間かける人と3時間でできてしまう人がいるとします。これからは、3時間でできる人は、あとの7時間を家族と過ごす時間に使えるんです。そして、それに対して文句を言われない時代になるのではないかと思うんです。家族をどれだけ充足させられて、家の中での居場所をきちんと作っていくことこそ仕事の効率化につながっていくと思うんです。

――なるほど。ワークバランスに変化が生まれるのですね。

これまでは、「ワークライフバランス」で、ワークとライフを切り分けて考えていました。私は、ずっと前からこの考え方には疑問を持っていて「家庭に仕事は持ち込もう、家庭のことを職場に持ち込もう」派だったんです。家族の中での問題が仕事になるんです。家族の中の、パーソナル部分、生活に密着した部分の課題こそが仕事に結びつくような「ワークオンライフ」といった時代にこれから入っていけるんじゃないかなと期待しています。そうなれば、働き方はずいぶん変わるのかなと思っています。

 

著者

上原かほり

上原かほり

フリーライター歴10年。読んだ人の心にふわっとした空気が流れるような記事や情報をお届けできるよう心がけています。

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