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子どもに怒鳴るのはNG!自分の意見が言える大人に育てるための“親が知るべき子育て術”

家族・人間関係

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 子どもに怒鳴るのはNG!自分の意見が言える大人に育てるための“親が知るべき子育て術”

2020.04.29

新型コロナウイルスの影響で家族の日常が変わって、親子が一緒にいる時間が増えています。今までとは違う家族時間を楽しんでいる家庭もある反面、育児と在宅での仕事でストレスが溜まってしまっているという家庭も多いのではないでしょうか。
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事であり、育児情報誌の編集長を長年務められてきた高祖常子さんにお話しを伺いました。

叩く怒鳴るでコントロールすることは、子どもの思考力を奪う

私はかねてから、叩かない怒鳴らない子育てをお伝えしてきました。

どんなに仲のいい間柄でも、一日中ひと場所にいたらストレスもたまるでしょう。ストレスを感じること自体は、悪いことではありません。ただし、それを目の前の相手にぶつけないことが大切です。

大人同士なら、言葉を返すこともできるでしょう。でも、子どもは親から言われると、自分の思いと違っていても言葉を返せなかったり、怒鳴られたり叩かれたりすると、従わざるを得なくなることもあります。これは、支配や威圧の関係。子どもは自分の気持ちを伝えると否定されたり、場合によっては余計にののしられたり叩かれたりすると、自分の気持ちを伝えなくなります。

叩かれたり怒鳴られたりしないように、親の言うとおりにしたり、顔色をうかがい親が正解と思うような言動をするようになることもあります。これは子どもの思考停止。自分はどう思うのか、どうしたらいいのかと考える力を奪ってしまうことにもつながります。

さらに、そのままで大丈夫と言う自己肯定感も育まれず、自分に自信を持つことができなかったり、「どうせ私なんか」と何かにチャレンジする気力を奪ってしまう可能性もあります。

年齢によって対応の仕方を工夫してみよう

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未就学児がいる場合

乳幼児の場合には、「仕事しているから、静かにしなさい。じっとしていなさい」というのは不可能です。年中・年長さんになれば、子どもの好きな遊びに夢中になることあります。遊びに集中している多少の時間なら待つことができるようになりますが、これも個人差があります。

就学前の場合には、基本的に子どもが起きている状況の中で、会社に行っている時と同じように仕事ができるというのは、ほぼ不可能と考えた方がいいでしょう。

そのうえでどうしたらいいのかを考えましょう。

今は一時預かりやファミリーサポートなどの利用も制限されているようです。民間のベビーシッターは利用できるようなので、問い合わせてみるといいかもしれません。または、夫婦ともに在宅勤務になった場合は、相談してメインの時間帯を分けてみましょう。午前はママが子どもの世話をメインに、パパは仕事をメインに、午後は役割を交代してみるということです。

幼児を見ながら仕事をしていると、子どもはPCをいたずらしにきたり、やたらと「見てみて」と声をかけてくるなどするでしょう。でもこれは子どものかまって欲しいサインです。無理に黙らせるのではなく、少しの間でも一緒に遊ぶ、抱きしめるなどの対応のほうが効果的かもしれません。

小学生以上の子の場合

小学生以上の子の場合も低学年の場合は親がある程度見ていないと、ずっとゲームや漫画、テレビにかじりついてしまうこともあるかもしれませんよね。
毎朝「今日のやることリスト」を子どもと一緒に決めてみてはいかがでしょう。
親の仕事の状況を伝えてみることも効果的です。

ストレスを目の前の子どもにぶつけないために

でも、どうしてもイライラしてしまうことがあります。目の前の子どもにぶつけないためには、怒りの爆発をいなすことが大事です。

カーっとしたら、以下の方法を試してみてください。
意外と効果があるんですよ。

  • 大きく深呼吸する
  • ゆっくりと数を数える
  • 窓を開けて風にあたる
  • 流水で手を洗う
  • トイレに行くなど、少し離れる

アンガーマネジメントでは6秒いなすことができると、感情の爆発を抑えられるとのことです。上記のほか、自分なりの怒りの逃がし方を見つけておくといいですね。

また、怒りの一歩手前の気持ちを言葉にしてみましょう。「なぜ私はこんなにいら立っているのか」に着目してみるということです。たとえば子どもがダラダラしていることに対していら立ったとすると以下のような気持があるかもしれません。

  • 勉強など何かに取り組んで欲しい
  • だらだらしているうちに、ほかの子に後れを取ってしまうのでは?
  • 親の私も、ご飯を作ったり家事をしたりして疲れているのに、ちっとも手伝わない
もっといろいろあると思います。
それを言語化して、可能なものは、自分をケアしたり、子どもと相談したりして対応してみましょう。
真正面から相談すると、子どもはしっかり聞いてくれることもあるかもしれません。

子どもも不安。気持ちを受け止めよう

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子どもになぜそのような行動を取るのかを、聞いてみましょう。
子どもも新型コロナウイルスに対して、不安や心配があるのかもしれません。また、友だちと遊べなくてやる気が出ないのかもしれません。そもそも学校から出された課題にどう取り組んでいいのかわからないのかもしれません。

子どもに問いかけ、一緒に解決していきましょう。すべて解決には至らないかもしれませんが、工夫して解決できる方法を探してみましょう。
新型コロナウイルスに対しての不安なら、ネットにも子ども向けの情報がたくさんありますから、一緒に調べてみるのもいいでしょう。友だちと会えないということなら、SNSなどを使って、ビデオ通話などする方法もあります。

親も子もストレスをためすぎないよう工夫しながら、どうしたら家族の時間を楽しく過ごせるか考えてトライしてみましょう。

教えてくれたのは……高祖常子さん

高祖 常子(こうそ ときこ)さん
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。
資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、ほか各NPOの理事や行政の委員、「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省)構成員(2019年)も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。
著書は『こんなときどうしたらいいの?感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

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著者

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高祖 常子

子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。 NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、ほか各NPOの理事や行政の委員、「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省)構成員(2019年)も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『こんなときどうしたらいいの?感情的にならない子育て』(かんき出版)『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません! どならない、たたかない!で才能はぐんぐん伸びる』(KADOKAWA)など。3児の母。

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