子どもがやりたいことに、ママが興味を持つということが大切
「今日はゲームをやる」と言ったら、「ゲームね、OK。なんのゲームをやるの?」と聞いてください。子どもがやりたいことに、ママが興味を持つということが大切なんです。子どもが興味を持っていることにママも一緒に興味を持って、そのことに対して認めることばをかけられるかが大きな分かれ道です。
「はーい、勝手にやってなさい」は黙認しているけれど、親が興味を持てていないのは放任になってしまいますね。 宿題をやるにしても、ゲームをやっているにしても、何に対してもまずは親が興味を持って「すごいね。なるほど。そういうことをやったのか」と認める言葉をかける。さらに、「今日は昨日よりも上手にできてるね」など声をかけてみてください。
――その言葉がけが、子どもにとって「認められた」となるのですか?
子どもにとっては、「ママが認めてくれた」ということを体感することがすごく大事なんです。人は、認められたことで、はじめて他人を認めることができます。いつも「ダメ!」ばかり言われていると、「自分のことを全然わかってくれていない人の話は聞かない」という子に育ってしまいます。
ついつい、「ゲームばっかりしていると馬鹿になるよ」とか、「宿題やらないのはどうして?」と言ってしまいそうになるのですが、それは子どもにとっては、「自分のことを認めてくれてない」「いつも否定される」「いつもママは指示を出す」「いつも僕は叱られている」という意識になっていきます。自己肯定感が育ちにくいので、もったいないですね。ママの言うことも聞かなくなってしまいます。
――どんなときも、否定をしてはいけないんですね。
「勉強もせずにボーっとして」と言うのではなく、「ぼーっとする時間も必要だよね」と言いながら、一緒にぼーっとしてみる。これは言葉と行動で認めていることが伝わりますよね。そうすると子どもは、心の中にしまっていて、ママがこれまで聞き出そうとしても聞き出せなかったことを話してくれるようになるかもしれないんです。「実はさ……」なんていうことがポロッとでてくることがあるんです。だからこそ、認めるということが大事なんです。
子どもとの約束はしっかり守る!
――子どものやりたいことを認めたうえで、勉強や宿題をする時間も子どもたちが自ら作るようになるにはどうしたらいいでしょうか。
ドリルの時間を1時間設けるとします。例えば、「30分で終わらせたら、残り30分はYouTubeを見ることができる」「ゲームをしていい」というご褒美を作ると、子どもはものすごい勢いで終わらせます。1時間という時間の中で、ドリルや宿題を終わらせる。でも、早く終われば残りの時間をやりたいことに使える。そうすると、子どもはドリルをどう解けば早く終わるかという発見をしていくんです。
その様子を見ながら、ママも一緒に「明日は何分でできるか競争してみようね」といったゲーム感覚を取り入れたりするとより一層頑張れます。
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