ごはんしたくの停滞期は物語のチカラを借りて乗り切ろう! おすすめの料理漫画3選

料理・グルメ

2020.06.15

毎日くり返すごはんしたくに疲れてしまうことはありませんか。特に、天気がすっきりしない梅雨の時期は、なんとなくやる気が出なかったり、買い出しが大変だったりして、いつもよりさらに大変ですよね。
そんなごはんしたくの停滞期を乗り切るヒントとして「物語のチカラを借りるといい」んだそう。
教えてくれたのは、無理しない家事で幸せな毎日のアイデアを発信している『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さん。

広告

物語のチカラを借りて、楽しく料理に取り組む

物語のチカラを借りると、キッチンに立ちたくなります。

やる気が出ないときは、お惣菜やレトルトに頼って、ごはんしたくを1回休んでしまいましょう。自分でごはんを作らなくても、本来、問題はありません。

でも……罪悪感がありますか? たしかに、自分で作るほうが安上がりだったり、薄味だったり、栄養バランスを考えられたりしますよね。

それに1日とはいえ、ごはんのしたくを休むと、翌日からもなんとなく調理が億劫になりがちです。もしそうならば、料理をやめて浮いた時間を使って「明日が楽しみになる休憩」をしてみませんか。

明日が楽しみになる休憩というのは、単にやるべきことを休むのではなくて、それにまつわる物語に触れることです。

映画やドラマ、本、漫画など、なんでも構いません。おいしい食べものが出てくる作品を見てみましょう。できれば作る工程をていねいに描いているものや、家庭でも再現できそうなものが望ましく、レシピがついていると最高です。

物語に感情移入しているうちに、不思議と自分もキッチンに立ちたくなります。レトルトやお惣菜に頼ると、かんたんで洗いものも少なくて、よりごはんしたくが面倒になってしまうことがあります。そうして「ごはんしたく停滞期」が生まれます。作るけれど憂うつだったり、作りたくなくて連日中食や外食にしたり……。

でも、同じ「休む」でも、こんなふうに次の行動につながるものを選ぶと、かんたんにやる気を取り戻すことができるのです。

ここでは、ごろごろしながら電子書籍ですぐに読める漫画の中から、料理がしたくなるものを3つご紹介します。

料理を頑張りたくなる漫画1『味噌汁でカンパイ!』

出典:www.shogakukan.co.jp『味噌汁でカンパイ!』
笹乃さい
小学館

幼いころに母を亡くし、父も仕事で家を空けがちな善一郎。彼の食事を知った幼なじみの八重は「善のお母さん」として毎朝ごはんを作ってあげることに。互いの家族にも支えられながら、静かに育んでいく2人の朝時間が素敵な1冊。

この漫画では、私たちの食卓でもおなじみの味噌汁がキーポイントになっています。かんたんな作り方も紹介されているので、読み終えると味噌汁を作りたくなるはずです。

『味噌汁でカンパイ!』より「洋風味噌汁」

『味噌汁でカンパイ!』に登場する洋風味噌汁は炒めたベーコンとキャベツを、ふつうに作った味噌汁に入れて、最後に牛乳とバターを加えるというもの。意外な組み合わせですがおいしいです。パンにも合うし、味噌汁だから和食にも合います。

定番の味噌汁から郷土汁、味噌についてなど、とにかく「味噌汁」のさまざまな表情を知ることができる漫画です。

料理を頑張りたくなる漫画2『ハルとアオのお弁当箱』

出典:comic-zenon.com『ハルとアオのお弁当箱』
まちた 著
コアミックス

ひょんなことからオネエの蒼と同居することになったハル。2人のルールは、互いにお弁当を作り合うこと。もともとは食よりも趣味にお金をかけたいハルが変わっていく様子や、2人の交流にも心温まる1冊。

この漫画に登場するおかずは、どれもシンプル。かんたんに作れるのにおいしいものばかり。読み終えたらすぐにキッチンに立ちたくなります。

『ハルとアオのお弁当箱』より「ツナとピーマンのチーズ炒め」

これは2巻で紹介されている、ツナとピーマンのチーズ炒め。フライパンでツナ缶とピーマンを炒めて、粉チーズで和えるだけという驚きの手軽さ。仕上げに黒胡椒をぱらり。粉チーズがまろやかに絡み、ピーマンの苦さもあまり気にならないおいしいレシピです。

料理を頑張りたくなる漫画3『サチのお寺ごはん』

出典:www.akitashoten.co.jp『サチのお寺ごはん』
著者:久住昌之 / 青江覚峰 / かねもりあやみ
秋田書店

毎日コンビニ飯ばかりのOL・臼井幸(うすいさち)。その名の通り、いまいちツイていない日々を送っていたある日出会ったのは、お坊さん。お寺で精進料理を習いながら、食が変わり、生活に変化が起き、人生が穏やかに変わっていく様子が描かれています。

上で紹介した2冊と比べると、料理の難易度は上がります。でも、丁寧に作って、おいしく仕上がったときの達成感もひとしお。また、毎回、幸たちの悩みに仏教の観点から寄り添ってくれるアドバイスにも元気をもらえます。

『サチのお寺ごはん』より「茄子の利休汁」

これは茄子の利休汁です。昆布でも鰹節でもなく、大豆で出汁をとっているのがポイント。利休汁作りは、乾燥大豆を炒るところからスタート。

カラカラ、コロコロ、カラカラと大豆を炒る音が変化するのだとレシピに書いてありました。耳で判断できるのか不安だったけれど、確かに、音が変わっていく。

「数字」と「文字」でしか料理をしなかった私にとって、自分の耳を頼りにするというのは、新鮮な感覚でした。

炒った大豆は、ひと晩水につけてじっくりと出汁を取ります。そこにみょうがとなめこ、2種の味噌で仕上げ、焼いた茄子とたっぷりのすりごまを入れていただくお料理です。

ふだん作る味噌汁と比べてずっと手間がかかります。でも、工程自体はそんなにむずかしくなく、優しくて染み渡るような味に癒やされます。

物語を読んで日常を忘れつつ、ごはんしたくが楽しくなる種まきをする。料理漫画で梅雨時の憂うつさを乗り越えていきましょう。なお、作りたいレシピ名をメモしながら読み進めていくのがおすすめですよ。

なんとなくやる気が出ない! そんなときに、パワーになってくれる漫画たちでした。あなたはどれが好きでしたか?

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告