【薬剤師直伝のニキビケア】生理前のニキビにもう悩まない!簡単セルフケアから根本治療まで

心と体

 【薬剤師直伝のニキビケア】生理前のニキビにもう悩まない!簡単セルフケアから根本治療まで

2020.06.11

「生理前になると、あごや口周りにニキビができる」「生理前になるとニキビが悪化する」
そんな経験はありませんか?
ニキビをほおっておくと、炎症がひどくなりニキビ痕やシミとして残ることもあります。
見た目への影響が大きく、気持ちがネガティブになったり、痕が残ってしまうと一生後悔することもあるニキビ。今回は、そんなニキビの原因と治療法についてお話しします。

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生理前のニキビ!なぜできるの?

20代からのニキビは思春期ニキビと発症メカニズムは同じで、過剰な皮脂が毛穴にたまり、そのにアクネ菌が増殖して炎症することが原因です。

特に、生理前はプロゲステロンの分泌が増えることで皮脂分泌がさかんになるため、ニキビができやすい環境なのです。
他の要因には、睡眠不足、過労、ストレスなどがあり、複雑に絡みあっています。

できるだけ「つくらない」ようにしているつもりでも、できてしまうのがニキビ。
できてしまったらどうすればいいのでしょう?

まずはセルフケアを見直し!

ニキビが軽度の場合、セルフケアから見直しましょう。

①スキンケア
低刺激性で『ノンコメドジェニックテスト済み』と表示されている化粧品を選び、UV対策(低刺激タイプの日焼け止め、帽子、日傘)をしっかりしましょう。

②食生活、睡眠
最新のガイドラインには特定の食べ物を避けなさいとの注意はありません。
ただし、偏った食事では十分な栄養が摂れないため、主食・主菜・副菜を揃えバランスの良い食事を心がけましょう。また、ビタミンCはニキビの色素沈着を改善する働きがあるので積極的に取り入れてください。
また、肌の新陳代謝が最も高まる時間帯(22時~翌2時)には就寝しましょう。この時間帯に寝ることで脳から成長ホルモンが分泌され、肌の再生力を高めます。

③洗顔
1 日 2 回、低刺激の石鹸を使い朝晩の洗顔しましょう。洗顔料を泡立てたら、まず皮脂が多いTゾーン(額、鼻)とUゾーン(頬、顎周り)に広げ、残った泡で皮膚の薄い目元・口元を洗います。洗顔後に、肌が乾燥する場合は保湿剤を使います。

炎症がひどいときは皮膚科で相談

セルフケアで改善しない場合やニキビの炎症がひどい場合は、皮膚科を受診しましょう。

①塗り薬、飲み薬
メインの治療は塗り薬です。塗り薬には炎症したニキビに効く抗生物質と毛穴のつまりを取り除く薬があります。
またよく使われる飲み薬には抗生物質があり、ニキビの炎症がひどいときにつかいます。補助的に漢方薬、ビタミン剤などをつかう場合もあります。

②施術
皮膚科医によってはコメド(面ぽう)圧出、ケミカルピーリング、レーザー、光線治療など行う場合もあります。詳細は医師に確認しましょう。

漢方でニキビができない体質を手に入れる!

「スキンケアは頑張っているつもりなのになかなか改善しない」
「塗り薬から卒業してニキビができない体質になりたい」

そんな方には漢方薬がおすすめです。
西洋薬よりも副作用が少ないとされておりますし、対症療法ではなく、体質自体の改善に働きかけるため、根本的な解決につながります。同じ症状を繰り返したくない方に最適です。

また、健康的な食事やセルフケアを毎日続けるのは苦手という場合も、医薬品として効果が認められた漢方なら、毎日飲むだけで効果を実感できるので、手間なく気軽に継続できますね。

ニキビの改善のために使用されることの多い漢方薬をご紹介します。

<荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)>
主に炎症や化膿を伴う慢性的なニキビができやすい方につかいます。

<清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)>
主に炎症や化膿を伴う慢性的なニキビや荊芥連翹湯より重症のニキビができやすい方などにつかいます。

<桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)>
主に月経周期に伴い悪化するニキビ、肌荒れ、シミ、そばかすができやすい方につかいます。

漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出にくかったり、逆に副作用が出ることもあります。購入時にはできる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

自分に合った漢方薬が知りたいけど、近くに漢方専門薬局がない…という方には、インターネット上で漢方の専門家に相談できるAI漢方もおすすめですよ。

AI漢方(あんしん漢方)

日々の洗顔や漢方で!生理前のニキビにはもう悩まない

できてしまった生理前のニキビを治すためにはまず日常生活を見直すことが大切です。必要に応じて皮膚科の受診も検討しましょう。
また長い目で見た時に、ニキビを繰り返さないよう根本から体質を改善することが大切です。漢方薬を取り入れ、体のバランスを日頃から整えましょう。

この記事を書いた人

薬剤師・臨床検査技師  木村 英子
Vedic Healer Ayurved basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。Dr Meenakshi Ahuja に 1 年間師事する中で東洋医学の奥深さを知り、現在はオンラインで相談が出来る薬剤師として働いています。

HPにて漢方相談受け付けています
漢方女子

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

木村 英子

木村 英子

検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。Dr Meenakshi Ahuja氏に師事する中で東洋医学の奥深さを知り、現在はオンラインで相談が出来る薬剤師として働いています。

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