塩加減がおいしさの決め手!
「いい塩梅(あんばい)」という言葉があるように、おいしいと感じる適切な塩加減は、食材の重さに対し、0.8~1.5%とおおよその分量が決まっています。
「料理のたびに計算するのは大変」と思うかもしれませんが、慣れてくればこんなに便利なことはありません。塩加減を掴むことができれば、料理の味がぴたりと決まり、いつでも安定したおいしい料理を作ることができますよ。
■塩分のルール
ふだんのおかず…1.2%
常備菜・お弁当のおかず…1.5%
■塩分濃度の出し方
塩の重さ(g)=材料の重さ(g)×塩分(%)÷100
※材料の重さは、正味の重さ(米は炊き上がり、根菜は皮を剥いた状態など)
肉じゃが(塩分濃度1.2%)
■材料(4~6人分)
・牛こま切れ肉…200g
・じゃが芋…500g(4~5個)
・玉ねぎ…200g(1個)
・さやいんげん…100g
<調味料>
・しょうゆ…大さじ3
・塩…小さじ1弱(★1)
・砂糖・酒…各大さじ2~3
・昆布水…500ml
(※旨みだし。 水1Lに昆布2枚を入れ、冷蔵庫で1時間置いて完成)
★1:肉じゃがの適切な塩加減は、材料1kgに1.2%。
塩分は1000×1.2÷100=12g。
しょうゆ大さじ3(塩分約7.5g)と塩小さじ1弱(塩分約4.5g)を合わせて12gです。
■作り方
①じゃが芋は皮を剥き、4つ割りにして水に浸し、玉ねぎは2mmくらいの縦の薄切り、さやいんげんは長ければ半分に切り、熱湯でさっとゆでます
②鍋に肉を入れ、箸でほぐしながら火を通し、酒を振り入れ、昆布水を昆布ごと注ぎ、強火にしてアクを取ります
③①の玉ねぎ、じゃが芋を加え、調味料を入れ、落し蓋をし、中火弱でコトコト煮ていきます
④さやいんげんをちらし入れ、火を強くして煮汁を飛ばします
お店で食べる肉じゃがのような、しっかりとした味わいの肉じゃがになりました。
塩分濃度をきちんと計算することで、こんなにも味が整うとは驚きです。
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