「超高齢化社会」はすぐそこまで来ている
内閣府による「令和2年版高齢社会白書」では、65歳以上の人口は、3,589万人と昨年より増加し、総人口に占める割合が28.4%になったと報告されました。
高齢化は深刻な働き手・社会の担い手不足、介護・健康問題、老後資金・年金の問題など、さまざまな課題を抱えています。
また、厚生労働省の「令和元年簡易生命表の概況」によると、令和元年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳となっており、人生90年時代も目前に迫っています。
ますます超高齢化が進む、長寿大国日本。老後の生活や社会に関する意識調査の結果と、老後への備え方についてご紹介していきます。
成人の約8割、50代女性の9割が「老後の不安を感じる」時代
9月21日の「敬老の日」を前に、セコム株式会社が「老後の不安に関する意識調査」を実施しました。
まず、老後の不安を感じるかを聞いたところ「感じる、または感じた(35.2%)」「どちらかといえば感じる、または感じた(48.6%)」の合計が83.8%と、8割以上が不安を抱えている結果となりました。
また、性年代別でみると、女性50代が90.0%と、最も不安を抱えているという結果に。
具体的にはどんなことを不安に感じている?
老後の不安を感じる人の中で、具体的に不安を感じることを聞いたところ(図2)、2年連続で1位は「病気やケガなどの健康不安(77.1%)」となり、昨年の72.2%から微増しました。
次いで2位は「経済的な負担に関する不安(71.6%)」、3位は「介護に関する不安(48.4%)」。
複数回答で不安を感じていることは「病気やケガなどの健康不安」が1位ですが、最も不安を感じることは「経済的な負担に関する不安(48.2%)」がトップになりました。
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